リオデジャネイロに向けての第一歩
いよいよリオデジャネイロオリンピックに向けて、U-21日本代表が始動する。2014年の1月にオマーンで開催される第1回AFC U-22アジアカップに出場するメンバーが発表になった。AFC U-22アジアカップは、新しくできた大会。2年に1回開催され、2015年の第2回大会は、2016年のオリンピックにおける男子サッカーのアジア予選を兼ねることになる。選ばれたメンバーは、以下の通り。GK 1 櫛引政敏(清水エスパルス)18 杉本大地(京都サンガ)23 ポープ・ウィリアム(東京ヴェルディ)DF 3 遠藤航(湘南ベルマーレ) 4 松原健(大分トリニータ) 6 山中亮輔(柏レイソル)15 亀川諒史(湘南ベルマーレ) 5 西野貴治(ガンバ大阪)21 奈良竜樹(コンサドーレ札幌) 2 川口尚紀(アルビレックス新潟)20 植田直通(鹿島アントラーズ)MF 7 大島僚太(川崎フロンターレ)17 幸野志有人(V.ファーレン長崎)19 秋野央樹(柏レイソル)12 為田大貴(大分トリニータ)13 矢島慎也(浦和レッズ)22 喜田拓也(横浜F.マリノス) 8 石毛秀樹(清水エスパルス)FW14 荒野拓馬(コンサドーレ札幌) 9 鈴木武蔵(アルビレックス新潟)11 金森健志(アビスパ福岡)10 中島翔哉(東京ヴェルディ)16 浅野拓磨(サンフレッチェ広島) 日本代表は、グループC。オーストラリア、イラン、クェートと同組。スケジュールは、1月12日にイランと対戦。1月14日にクェートと対戦。1月16日にオーストラリアと対戦する。川崎フロンターレからは、大島僚太が選出された。大島僚太と言えば、川崎フロンターレの誇るイケメン選手。甘いマスクで、現日本代表の内田のポジションの後釜を狙う。そして、リオデジャネイロオリンピックを目指すU-21日本代表を率いるのは、現ベガルタ仙台の智将、手倉森誠監督。東北出身のダジャレ監督という点では、なでしこジャパンの佐々木監督と双璧をなす。という冗談は、さておいて。 正直言って、手倉森監督というのはいい人選だと思う。手倉森さんは、2008年からベガルタ仙台の監督に就任。2009年にはJ2で優勝。第89回天皇杯全日本サッカー選手権大会でベスト4の成績を収める。2010年よりJ1へ昇格して、14位でJ1残留。2011年は、東日本大震災で地元仙台が被害を受ける中、4位の成績。さらに2012年は、2位の成績を収めて、チーム初のAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得を果たした。 輝かしい実績もさることながら、やはり手倉森監督がすごいところはマネジメント力。監督就任した年に、「5年でACL出場権を獲得する」と宣言してそれを実現してしまう。J1に上がっても、外国人選手での補強をしない。J1での1年目に14戦連続で勝てなくても、チームはバラバラにならない。日本代表に定着した選手のいないベガルタ仙台を、強いチームに鍛え上げた。選手を育てながらチームを強くする。まさにオリンピック代表監督にふさわしい人選だと思う。 「リオでのノルマはメダルだと思う。メダルに期待がかかっていると十分に理解して引き受けた」と語る手倉森監督。代表監督の夢を持ちながら、「仙台で監督をしていれば、そのうちそういう話があるんじゃないか」と言っていたら実現してしまったり。「5年以内にACLに出る」と言っていたら、実現してしまっている。「リオでメダル」という言葉も、ぜひ実現してほしいものだ。