2006/09/03(日)11:32
コンポンチャムの集落で
カンボジアのコンポンチャム編。昨日の続きだ。6年前に来た集落に,今回も来た。町の中心部から川沿いを歩くと,すぐに行ける。
最初は,通り過ぎた。その後,例の教会の車に出会ったのだ。教会の私設学校には,この集落から来ていたことがわかり,子どもたちが帰ったあと,再び訪れた。顔見知りになると,集落へ入りやすくなると思ったからである。
歩いていくと,子どもたちがやはり手を振っている。おもしろいことに,先ほど教会では素知らぬ顔をしていた子も,ニコニコと手を振っている。場所が変われば,こうなるもんか。見ると,さっき見ていない子の方が圧倒的に多い。日によって来る子が違うと聞いていたが,それにしてもいろいろな子がいる。みんな,わあわあ騒いでいる。元気だ。
たくさんの子が集まってきた。入れ替わり立ち替わりいろいろな子が写りに来たが,さっき教会ではいい顔をしていなかったのに,ずっと入っていて「撮って!」と言っていた女の子がいた。おもしろいもんだ。押し合いへし合いして,はじき出される子ども,叩かれてすねる子ども…日本と同じだ。
後ろはメコン川。右奥には,スピアン・キズナ(絆橋)が見える。
周辺の川沿いは,崩れないようにコンクリートで固める工事をしていた。少し前,雨季の異常な雨で水位が上がり,水浸しになったそうだ。
集落には,このように大人たちが多くいる。みな何か話している。私が通りかかると,一斉に見てくる。子どもたちの写真を撮っているときは,おもしろそうに見ていた。大人は,近くで構えて撮ると,喜んで写る人より,顔を隠す人の方が多かった。だから,知らぬ間にさっと撮ることもある。
この子たちは,最後までついてきて,家などを紹介してくれた。おかげで,気軽にまわることができた。後ろは,川沿いの家。以前来たときは,なかった気がする。他にも道路沿いに小さな家が増えていた。立ち退きの影響だろうか?
通りから入っていった。どの家の前にも水瓶がある。子どもたちが,一緒にいてくれるのでこの笑顔だ。たぶん,私一人でいきなり行ったら,こんな顔をしてくれたかどうか…
小さな家だ。しかし家族の数は少なくないはずだ。生活は楽ではないはずだが,みんなたいへん明るい。
じつは,ここに来る前に,もっと奥の集落へも行っている。まず集まってくるのは子どもたちだ。どこの町へ行っても,「ハロー」という声が聞こえてくる。奥の集落では,先ほどの集落のように顔見知りではなかったが,とても人懐っこかった。いつまでもついてきた。
さらにメコン川沿いでは,水上住宅が並んでいる。聞くと,ベトナム人が多いらしい。歴史上,ベトナムに対する感情はよくない。しかし,この町に限らず多くのベトナム人が住んでいるのも事実だ。
町歩きもいいが,こんな田舎を歩き回る方がもっと楽しい。また,これからもあちこちを歩くつもりである。
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