UmeumeのHappy Hunting

2005/09/17(土)02:03

眠りたいもう眠りたい ぜんぶ凍らせたまま

【北海道のたび・前回のあらすじ】 選挙事務所に着いたわたしに 挨拶もそこそこに政党のジャンパーを着せ、 大手スーパーに連れて行ったex上司。 お買い物の「フリ」のつもりが。。。 *  *  *  *  * 東京からわざわざかわいい部下が出てきたので ex上司も喜んでくれていたんだと思います。 お買い物の「フリ」で お買い物客へ顔を売ろうという当初の計画をすっとばし、 ex上司は真剣に品定めをはじめ、 わたしの喜びそうなものをたくさん選びだしました。 「うめっち、北海道ミヤゲだよ~ん」と… かごの中に入れる入れる。 じゃがいも。 ながいも。 いかめし。 ゆでとうもろこし。 夕張メロンジュース。 いえ、うれしいですよ。そりゃもう。 主婦ですから。(いちおう) ex上司の言うとおり、「北海道は素材系がうまい」。 お野菜はみんな新鮮で安い! お魚も大きくて安くておいしそう。 北海道のひとはいいなぁ、新鮮な食材が手に入って…と思っていたその矢先に。 「うめっち、コレどうだ?」と ex上司が指差した先にあったのは… おこめ(10kg)(!!!) 「北海道オリジナルの米なんだゾ」って、 北海道でもお米が育つんですね。 はじめて知りました。。。 それにしても、さすがにお米はお断りしました。 「ありがたいんですが、さすがに持って帰れないです…」 (東京に帰ってから夫にこのことを話したら  「なんだよ~、買ってもらってこいよ~」って言われて  ちょっと後悔した) そんな調子で、市内のスーパーを何軒かまわりました。 中には、やっぱりわかる人もいるんですね。 こっちを見ながら「あ、あれ○○じゃない??」なんて、 ex上司の名前を連れにひそひそ耳打ちするお客さんとか。 「わぁ、○○さ~ん!!がんばってくださーい!」と わたしたちに駆け寄って声をかけてくれるお客さんとか。 ありがたいことです。 そのひと声ひと声が力になります。 その後、いったん選挙事務所に戻ってから ex上司のもうひとつの選挙事務所へ。 これも初めて知ったことなんですが、 日本全国の選挙区の中でも 特に広い選挙区(いくつか定められているらしい)では、 候補者は事務所を2つ持つことができるんですって。 車で15分ほど走ったところにありました。 地元のおじさんたち5人で守っているそのもうひとつの事務所。 北海道の方は限りなく東京弁に近いことばを話すんだと思っていましたが、 それはどうやら「札幌の方」に限って言えることらしいと このときに気づきました。 ここらへんの方々の話すことばは 青森や秋田あたりのことばに似てる。 抑揚が強いのね。 あぁ、いいなぁって思いました。 北海道の政界の事情は複雑らしい。 詳しくは書けないけど、 おじさんたちの話を聞いていて、そう思いました。 東京モノのわたしには、なんだかぴんとこなかった。正直言って。。。 その後、メインの選挙事務所に戻ったのが18時ころ。 ひとたび解散となりました。 「じゃ、また21時半くらいに来て」って あたしすっかりこの事務所の人員に組み込まれてる(笑) お宿に戻って荷をほどき、 ex上司に買ってもらった山のような素材系おみやげを置き、 温泉につかってほっと一息。 やっと一休みできた… その後市街へ戻って、よるごはん。 「ソイのおさしみ&コーラ」という不思議な献立です。 どうしてもシュワシュワしたものが飲みたかったのよね。 ビールは飲めないから…代わりにコーラ。 わたしのまわりのお客さんは みな「飲み」に来てるっぽいひとたちばかり。 女ひとりでコーラ飲みながらおさしみ食べてるわたしを お店の人はなんだろうかと思ったでしょうね。 ソイのお刺身は さっぱりしていて、でもぱさぱさしてなくて、 しっかりした歯ごたえでおいしかった。 そして岩のりおにぎりで〆。 香ばしい岩のりが巻いてあって、 中身は筋子。 これがまた、素朴なのにおいしかったのよね。 筋子がかなり小粒だったけど、おにぎりの中身だし、まぁいいか。 緊張していたせいか、ちょっとの量ですぐおなかいっぱいになってしまった。 開票結果が。。。 そして21時半過ぎに事務所に到着。 すでに会議室には大きなスクリーンが用意され、 支援者の方々が固唾を呑んで開票速報を見守っています。 大きな片目のだるま、 いっぱいのお花、 報道陣。 わたしは会議室ではなく 事務スペースの方でテレビを見ていました。 祈る気持ちで食い入るように見るわたしたち。 ところが突然 この選挙区の敵対候補に「当確」の2文字が。 事務所内に衝撃が走る。 突如あわただしくなる支援者のかたがた。 まだ開票は終わっていない。 まだ比例も残っている。 そうお互いがお互いに言い聞かせながら みんなの顔からゆとりも笑顔も消えていた。。。 …… そして23時を過ぎたころ 腹を決めたex上司が 「23時半から記者会見します」とひとこと。 こんな展開になるなんて… 23時半に、ex上司と会議室へ。 地元の新聞社の報道陣が ex上司の登場を待ち望んでいたかのようにシャッターを切りまくる。 ひととおりのあいさつをして ふかぶかと頭を下げるex上司。 ときどき笑顔は見せるけど それがかえって悲しく見える。 新聞記者の非情な質問。 このひとたち、なんでここまで冷徹になれるんだろう。 しょせんは他人事なのね… 気丈に答えるex上司。 わたしはそのときのex上司の顔を忘れることができません。 それでも、ex上司は 「政治家への夢を捨てる気はゼロ」ときっぱり。 それは本心だとわかったので。 すこし安心しました。 …記者会見が終わってから 支援者の方々へ挨拶をし、 事務所の片づけを少し手伝って ようやく長い一日が終わりました。 お宿に着いたのは、夜中の2時過ぎでした。 ところが、その次の日の朝、 予想もしなかった事件が起こったのです。 つづく…

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