命日です。
あの時5歳でまだ小さかった殿がもう6年生。
身長も164センチ。心も身体も大きくなりました。
あの時3年生だった姫。
思春期、反抗期…パパがいたらぶっ飛ばされてるかもしれません。
そして私。パパと同じ歳になりずいぶん強くなった私がいます。
ここ数日、パパの話をする事が増えています。
友達が、もうすぐ命日やね。沢山のコスモスとピーンと
寒くなった夜で思い出すねって。
今日は、見慣れない番号から携帯に電話がありました。
車屋さんだったパパから車を購入した人でした。
購入は、もう8年~9年前のことでしょうか。
広島で事故ってパパが車を引き取りに行ってくれたこと。
事故ばかり起こしていた前の車から買いかえて
1度も事故を起こさなかったことのお礼を言われた。
そして廃車して新しく車を買い替えるそうで
その報告でした。
去年にもこういう電話を私の友達からもらいました。
誠実に仕事をしてきたパパだからこそなんだな~と
思います。
6年前のあの日まで営業していたパパの店は
もうない。だから電話もない。
全顧客に死後、廃業のお知らせのはがきを出した。
パパが磨いた(ポリマー加工)車の1年保証・3年保証・5年保証の
保証を別の業者にお願いしたのでその連絡先を記入していたり
うちの店で買った車に不具合が起こった場合の修理してくれる車屋を
紹介したり、また何かあればと私の携帯番号を記入いたので
その葉書を取っていてくれたか、メモしてくれていたのだろう。
廃車の時にパパのこと思い出してくれるなんて
とても嬉しいなと思います。
そして保証を引き受けてくれた業者さんにも
改めて感謝です。
本来、他人が施工したものなんてどんな適当なこと
してるかもわからないから保証を継続して受けてくれるなんて
なかなかありません。
他の人が売った車の保証をして修理してくれるなんて絶対にありません。
でもパパを信用してくれて引き受けてくれたのだと思います。
人の噂は75日。その諺は嘘だと学びました。
パパの最期は、ある意味なんともパパらしい派手で
あっけない最期でした。
いろんな人が様々な噂をして私を苦しめました。
そして今もなおいろんな噂をされています。
昔からの知人や同級生と会うことから遠ざかりました。
あの日の朝小さかった子供達に、事務的に
パパが死んでしまったことを
伝えることでいっぱいいっぱいでした。
その後姫には、話したと思いますが詳しいことを
殿には話していなかったと思います。
事故現場を通りかかり、ある工場の前で
「ここの工場の人がたまたま残業していて
凄い音と振動の大爆発があり消防署に連絡してくれたんよ」
と話しました。
爆発?単にバイクの事故だと思っていたのでなんで?と
聞いてきました。
事故は
停車してあったミキサー車にパパのバイクが衝突して
ミキサー車の下にバイクごと入り込み
バイクの燃料とミキサー車の燃料に引火して
大爆発してパパの死因は焼死だったことを話しました。
焼け死んだのにまた火葬して焼くのが可哀想で
なかなかママは火葬のスイッチを押すのを
OKしなかったことなど火葬場でのことも話しました。
殿はこんな話をどんなふうに受け止めたでしょうか。
月日のおかげか命日の今日も日常を過ごしています。
今はお好み焼きが焼けるのを待っています(笑)
殿がパパの命日の日にちを忘れない方法ないかな~と
言うので、
「コスモスの咲く、肉(29日なので)の日」と教えました。
コスモスと肉が大好きだったパパにピッタリです。
7回忌、早かったです。
パパの居ないこれからの未来に明確な希望は
ないけど、パパが死んだことを後悔するくらいの
幸せな人生を送れたらいいなと今は思います。
自分勝手に死んでいったパパへの仕返しです(笑)