2006/11/09(木)08:14
下方修正(日本金銭機械)
少し古い話ですが、日本金銭機械が下方修正を出しました。
私は2月の頭の段階でこの会社を優待銘柄に格下げしたのですが、少し悲しいですね。結構見込んでいたもので。
元々同社の今期収益予想は、かなり楽観的でした。一見して努力目標だったとは思いますが、経常利益ベースでここまでの下方修正は会社としても想定外だったとは思います。
利益面では、販売価格の低下をはじめ、経費面で製品の市場信頼性の確保に向けた費用や、訴訟費用の増加などにより、大幅に利益が減少する見通しです。加えて投資有価証券評価損を特別損失として見込んでおります。
また、通期業績におきましては、販売面では、当面、国内遊技場市場の環境は大きな好転は期待できず、中間期に引き続き厳しい状況が続くことが予想されます。さらに国内外の市場における競合他社との競争など、なお予断を許さない状況が続くものと思われます。
下方修正の理由を、会社は3つ挙げています。
1.北米において需要は若干回復し、売上高は増加するものの、競合他社との価格競争が激化。
2.欧州において、主力のロシア市場でゲーミング法の規制改正の動きがあるため、需要は一時的に停滞。
3.パチンコ業界に於いて、周辺設備機器の需要が大幅に減少するとともに、競合他社との価格競争も激化。
欧州向け売上げは、同社の売上げに対する比率が低く大した影響はなかったと思います。問題は国内と北米でしょうね。
北米市場に関しては、ゲーミング市場で製品一巡してしまい需要減になってしまっていると、今年1月の時点でIR担当が言っていましたので、ある程度会社側も把握していたと思います。
大きな問題は、国内市場だったのだろうと思っています。同社は国内売上げが、連結売上げの5割を越えていますので。
アビリットとの提携も、うまく効果が出てないんですかね。
今回修正した通期予想も、思い切り努力目標に見えます。売上げ未達の可能性、高いと思いますよ。
現時点で会社予想経常利益を元に理論株価を算出すると、WACC10%で310億円程度、1040~1050円程度がフェアバリューか?
高PBR銘柄は、業績下方修正があると大変です。
しかし、配当を半減するのは厳しいですね。実は私の両親が保有してるもので・・・。
「配当原資は沢山あるのに、減配とはけしからん」
親父怒ってます。
息子の私はさっさとポジションを減らしていたもので、会わせる顔がないです。