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2009.03.30
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カテゴリ:カテゴリ未分類


仕事帰りに立ち寄った書店で、気が向くままに立ち読みをしていたら、どこから視線を感じて、その視線を目で追ったら、見知らぬ小さな女の子が僕を見つめていた。
黙って、じっと、見つめている。

「なにか珍しいの? 顔が汚れてる? 汚い格好でもしてるかな?」

そんな風に思いながら、その小さな女の子の顔を静かに見つめ返した。
数秒間、視線が合った後、その女の子は目をそらした。

僕は立ち読みを続けた。

すると、また、どこかからか視線を感じる。
さっきの、小さな女の子だった。
また、じっと、ずうっと僕を見つめている。

なんだか少し、苛立ってしまった。

「いいかい、君の気を引くようなものなんて、何もないんだよ。こっちを見て、なにか面白いのかい?そんなに長い時間見つめてたら、君にバカがうつるよ。さあ、あっち行った」

今度は僕のほうが視線をそらした。
だけれど、女の子は、それでもしばらく僕を見つめ続けていた。

なんだか、いたたまれなくなって、僕はその場を去った。


書店を離れて、車を運転中も、あの小さな女の子の視線の感触が心から離れず、かなり憂鬱になってしまった。




ずうっと、考えている。
あの子は一体、なんだったんだろう。

僕の行く末を案じる預言者とか占い師のように思えたのは、なぜだ。

天使みたいなものだったら、良かったのに。
「そのままじゃ、ダメだよ」と、そっと無言で囁く、天使だったら、僕はきっと苛立ったりはしなかっただろう。
それなら・・・・・、まだ救われる。

そんな風に思えたら、さっきは無視して、ごめん・・・と、自然に思えてきた。

そして、
ありがとう、
と何となく思えた。


我ながら、勝手な解釈で己の人生を生きていると思う。


でも、もしかしたら、あの小さな女の子も、家庭の事情か何かで、SO ALONEだったのかもしれない。
どうなんだろう。
ちょっとだけカート・コバーンっぽい表情をしていた気がしたが、でも、潮来っぽい顔もしてたね。謎だ。よく分からない。まあ兎にも角にも、可愛らしい女の子だったとしておくことにする。



先日の日記の続きじゃないけど、ふと、ジョニー・サンダーズの歌が心を過ぎる。

「SO ALONE」


そういえば、最近、この歌ばかり口ずさんでいる。仕事中の車の運転中にも、遊びに行く時にも。
やはり、SO ALONE ばかりが心を掻き毟るのだ。

別に深い意味などない。
















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上の文章は、先週の週末に書いたもの。メインの日記で発信しようとして書いた文章。
で、お蔵入りにした文章。

ふと、今夜も思い出してしまった。あの小さな女の子のこと。
一体、あの子は何だったんだろう。


































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最終更新日  2009.03.30 23:31:07


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