2020/08/30(日)23:25
新政酒造 碧蛙(あをがえる)微弱二次発酵リベンジバージョン
新政頒布会 第2弾は「碧蛙」と「翠竜」でした。
「碧蛙」は、低アルコール発泡純米酒「天蛙」の前身として作られていたお酒ですが、ときおりWEBサイトで碧蛙のラベルをみかけるのみでした。
新政酒造の特徴の一つとして他の蔵元と比べ、アルコール度数の低いお酒を醸造されていることが、あげられます。
蔵元である佐藤祐輔氏はお酒に弱いため出来るだけからだに負担の少ないお酒を造りたいとの思いがあったようですが、同じくアルコール虚弱体質の私としては大いに共感するところです。
私がお酒に弱いので、美味しいお酒を少量呑みたくて、焼酎の銘柄にこだわったりしました。
昔は翌日に体に負担のかかる日本酒を避けていましたが、新政酒造のようにアルコール度数の低いお酒にであえたこと、私好みの味の日本酒が増えてきたことから、近年は、焼酎より日本酒を飲む機会が増えてきました。
昨年の頒布会のラインナップにあった「亜麻仔猫」も低アルコール酒で、呑んだときには感動したものです。
低アルコールで美味しいお酒、いいですね。
「碧蛙」は、新政酒造の新技術「微弱二次発酵」を駆使して製造されているようです。
開栓が楽しみですが、まずは外呑みで味見をしようかなと。
(碧蛙のライナーノーツ(解説文))
『
2020年度特別頒布会
碧蛙(あをがえる)微弱二次発酵リベンジバージョン
原料米:酒こまち
精米歩合:掛米 65%、麹米55%
アルコール度数:9.8%
火入れ処理:あり
日本酒度:非公開
酸度:非公開
アミノ酸度:非公開
「本作品”碧蛙”について」
本月領布の二作品は、当蔵の歴史上重大な意味を持ちながら、製法が過渡期期であったため残念な結果に終わった酒の復刻版である。
いわゆるアルコール度数が10%以下の酒を「低アルコール酒」と呼び習わすのだが、アルコールが高くなりやすい日本酒ではたいへん難しいジャンルといえる。
2010年にリースした「碧難(あをがえる)」も、いきなり成功とはいかなかった。
搾り直後はうまく仕上がったのだが、発売後流通中にいわゆる「未熟香」が出てしまったのだ。
ヨーグルトの乳清そっくりの臭いなのだが、これは酵母の発酵能力がまだ強い時期に酒を搾ってしまうことに由来する。
低ければそこまで不快ではないのだが、これを出さないように取り組んできた我々にとっては、やはり失敗とみなさざるを得ない結末であった。
翌シーズンは、この未熟臭に対処するためさらなる工夫を凝らした作品「天蛙(あまがえる)」が登場する。
瓶内二次発酵により、搾った後の未熟成分をもう一度酵母に消化させ、完全発酵に導こうという
作戦であった。
これが効を奏して「天蛙」は見事な出来の低アルコール二次発酵酒となり、当蔵の人気作品のひとつに躍り出るのであった。
「本作品の製法と飲用方法」
本作品「碧蛙」は、2010年当時のオリジナルの製法にさらなる改変を施し、当時構想していた低アルコール酒を達成したものである。
すでに「亜麻仔猫(あまこねこ)」という作品で試験を行っている「微弱二次発酵」という当蔵独自の技術を用いている。
メカニズムはあまりにも難解なのでここでの説明は省くが、これは「天蛙」のような炭酸を含まない、しかも火入れのスタイルの低アルコール酒を醸造する場合に駆使する我々の新技術だ。
味わいは、低アルコールながらふくよかな舌触り。
非常に軽快ながら果実様の旨味が秀でて飲みごたえもある。
まだまだ進化中の手法だが、一定の成功を収めつつあるのではなかろうか。
』
以上、碧蛙の解説文より引用
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