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テーマ:お酒大好き(5607)
カテゴリ:酒米(酒造好適米)
![]() ![]() (「美山錦」で醸された 新政酒造 ラピス / 新政 x 松本日出彦 / 青やまユ / ラピス中取り) 目次 ※作成中 ・まえがき ・美山錦の系譜 ・新政の考える酒米の格式 改良信交 > 美山錦 ・鵜養地区の田圃の選抜に入れなかった「美山錦」 ・「青やまユ」から「ラピス」へ、そして終売へ <参考> ・放射線照射による人為的な遺伝子操作をどう考える? http://axis-organic.com/essei/post-51.php 【関連記事】 ・【IMADEYA AGING】新政 Colors 別撰 瑠璃(Lapis Lazuli)2021 ※2025年発売 ・新政酒造 ラピス(美山錦) いよいよ終売 ・新政酒造 ラピス2020 ロット別の味わい ・新政酒造「ラストラピス」ようやく購入できました <まえがき>現在は、蔵の銘柄名に酒米(酒造好適米)名を合わせたお酒が多いです。 走りは有名な高木酒造の「十四代」でしょうか。 (例:十四代 播州山田錦、十四代 備前雄町) また、育成の困難であった「愛山」を広く知らしめたのも十四代だと思います いまでは「愛山」は、「山田錦」と並び、様々な蔵元より高級酒の位置づけで醸されています。 この度、新政酒造の蔵元より「美山錦」で醸したお酒の製造終了がアナウンスされましたので、美山錦について取り上げたいと思います。 (いつかくるとは思っていましたが、ついにアナウンスされたかという感想です) 【関連リンク】 ・酒造好適米「愛山」(かつての)幻の酒米 ・酒造好適米「山田錦」の特A地区とは <美山錦の系譜><美山錦の系譜図> ![]() 【系統図引用元】 (c)著作権 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター イネ品種データベース検索システム 「美山錦(信放酒1号)」は1972年、放射線育種場(ガンマフィールド)で酒造好適米である「たかね錦(信交190号)」に、Co-60のγ線を30kR(7.8×10-3 C kg-1)照射し、変異させて作られた品種です。 もとの「たかね錦」は酒造好適米であるものの小粒で、発酵に重要な心白発現率が低く、雑味のもとになる玄米中の蛋白含有率が高いという欠点がありました。 「美山錦」は改良により、大粒化し、心白発現率が高く、酒造には非常に都合の良い品種となり、東日本を中心に生産されています。 現在、日本で栽培されている酒造好適米は生産量の多い順に「山田錦」「五百万石」「美山錦」となっています。「美山錦」は生産量第3位です。 「美山錦」は、2020年全銘柄の生産量推計値(83,562トン)の約7%を占めています。 R2年 酒造好適米 生産量推計値 山田錦 28,123トン 33.6% 五百万石 17,194トン 20.6% 美山錦 5,765トン 6.9% その他 32,480トン 38.9% 計 83,562トン 100% (引用元:農林水産省 令和2年産酒造好適米の銘柄別生産状況等 より) かつては、約1割ちかく生産されていたこともありました。 この品種をかけ合わせた新しい品種としては秋田を中心に生産されている「美郷錦」、島根を中心に生産されている「神の舞」等が挙げられます。 【関連リンク】農林水産省 ・令和2年度 酒造好適米等の需要量の追加調査結果及び令和2年産の生産状況等 ・令和3年度 酒造好適米等の需要量調査結果 新政の考える酒米の格式 改良信交 > 美山錦新政酒造の定番酒であるカラーズは酒造好適米により銘柄(色)が指定されています。 今でこそ、各銘柄の価格差は縮まりましたが、2021年5月までは、定番銘柄は ・ヴィリジアン(美郷錦) ・コスモス(改良信交) ・ラピス(美山錦) ・エクリュ(あきた酒こまち) の順に高額で、酒米によりランク分けされていました。 無農薬、自然に近いものを目指す蔵元にとっては、放射線照射による突然変異株として人為的に創られた「美山錦」は、新政酒造では同じ単一の親「たかね錦(信交190号)」を持つ「改良信交」より格下として認識されていました。 <改良信交の系譜図> ![]() 【系統図引用元】 (c)著作権 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター イネ品種データベース検索システム 新政酒造の公式サイトに掲載されている「改良信交」で醸された「桃やまユ」の表記のを引用してご紹介します。 『 秋田生まれの酒米を探求するうちに、ひとつの奇妙な名前の酒米に行きあたることになった。「改良信交」。長野生まれの「信交190号」を親として、丈の短いものを再選抜して(自然二次選抜)、昭和34年に誕生した品種である。ちなみに長野生まれの「美山錦」も同じく「信交190号」が親であるが、こちらは人為的二次選抜によって誕生している(放射線照射による突然変異株から、短稈かつ冷害に強い品種として生み出されたのだ)。「改良信交」と「美山錦」は、「信交190号」を単一の親とする兄弟の関係でありながらも、生まれ素性は相当異なっている。当蔵が「改良信交」に強い興味を抱き、「美山錦」より格上の米として扱うのはこのためである。 当時、秋田県での栽培がちょうど途切れていた頃でもあり、その種子の入手とゼロからの栽培には苦労が伴った。しかし見事仕込み2本分の「改良信交」が収穫されることとなる。こうして生まれた本作品「桃やまユ」は、予想を覆し、当年度の最高傑作となって姿を現した。まさしく完熟の桃を彷彿とさせる味わいは、ほかのどの酒米とも異なる特性を持っており、むしろ未来的な趣さえあった。 秋田生まれの最古の酒米で、最も現代的な味わいの酒ができたという事実は衝撃以外の何物でもなく、これを機に当蔵は使用する原料米において、そのすべてを秋田県産米とする決意を徐々に固めてゆくことになる。 (以下、略) 』 <鵜養地区の田圃の選抜に入れなかった「美山錦」>![]() (The World of ARAMASA 新政酒造の流儀)新政のすべて 「The World of ARAMASA 新政酒造の流儀」という本を購入した時、美山錦=ラピスの終焉を予感しました。 本に示された、秋田県鵜養地区の田圃の作付け地図には、美山錦の表記はありませんでした。 新政酒造のテロワールに描かれている酒造好適米には、美山錦はなかったのです。 さりとて、ラピスは新政酒造の定番酒として、生酒No.6が購入できない時も、私の舌と心を満たしてくれたお酒です。 ![]() (鵜養作付け分布図2021)The World of ARAMASA より ![]() 「青やまユ」から「ラピス」へ、そして終売へ![]() (美山錦で醸された 新政酒造 「青やまユ」) 2020年に最後の「やまユ」として、美山錦、秋田酒こまちで醸された「青やまユ」「白やまユ」を入手した時、開栓はしばらくのちにして、当面は「青やまユ」の代わりにラピスを楽しもうと思いましたが、手元のラピスはしばらく寝かせようと思います。 別に転売するわけでないので、数量は多くいりません。ただ、叶うことなら、直汲みのラピスを1本購入したいです。 手元のラピスは美山錦で醸された新政酒造のお酒として、レマコムで熟成をしばらく見守ることとします。 自然の摂理から少し外れて生み出された酒造好適米かもしれませんが、おいしいお酒を醸してくれた美山錦※、ありがとう。 ※美山錦で醸した新政酒造のお酒はまだ販売されていますし、他蔵での美山錦の取り扱いは健在です。 【関連記事】 ・新政酒造 新政Colors 新生タンジェリン(山吹) 原料米は奥羽260号(フクノハナ) ・新政酒造 ヴィリジアン(美郷錦)終売まぢかでしょうか ・陸羽132号(愛亀) 宮沢賢治「稲作挿話」 農民藝術概論・新政アース・新政No.6 Yタイプ ![]()
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最終更新日
2025年04月16日 13時25分20秒
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