海と真珠

義母の七回忌のため、実に久しぶりに夫の実家に帰省してきた。
七回忌は親戚は誰も呼ばずに、夫と私と娘の3人だけでお寺で行った。
夫の実家の地域では、まだ誰1人としてコロナ感染者がでていない。
何かあってあとあと言われるのも嫌なので、今回はこういうスタイルに
させてもらった。

そして法事の前に、久々に施設で義父ともアクリル板越しに面会できた。
私の事なんて忘れてしまったかも…と心配していたが、そんな事なかった！
そして、久しぶりに孫娘と会えたのが嬉しかったようだ。義父は照れくさそう
に、でも満面の笑みだった。

「いくつになったんや。今何しているんや」という質問を娘に投げかける。
「23才だよ。今はお勤めしているよ」と答える娘。
目を細める義父。
・・・そして、5分後。「いくつになったんや。何をしているんや」という
質問が娘に。あれれ。結局20分間の面会時間で、この質問が4回繰り返された。

あと、「明日お義母さんの七回忌をしてきますね」と義父に言ったら、
「そうか、それはご苦労様やなぁ・・・で、誰の七回忌だって？」と
言われた。「お義母さんです！Y子さんです！」と言ったが、首を傾げられて
しまったよ。

認知症の進行は、コロナのせいでより悪くなっているように思う。
外出もままならず、刺激の少ない生活だから致し方ないのだろう。
コロナが収束したら、家に帰ってお出かけもして少し刺激を与えないと
いけないと思う。

今回の帰省では、伸び放題の庭の草を何とかするために草刈り窯を片手に
奮闘した。長袖、長ズボン、軍手にタオルをほっかむりだ。
案外悪くない。いや、むしろしっくりくる。やっぱり農耕民族のDNA恐るべし！
と調子に乗っていたら、危うく熱中症になるところだった。

今回はそんなややワイルドな帰省だった。
その他で印象に残ったのは





道の駅にいるカメさん。





夫の実家から徒歩で4分の海岸。
今年も海水浴場は中止だそう。





娘が見つけた新しくできた海沿いのカフェ。
ランチに頂いたロコモコ丼。

コロナが収束したら、もう少しこまめに帰ろう。
義父の嬉しそうな笑顔を見られて良かった。


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