テーマ:交通事故・・。(666)
カテゴリ:夫のこと
ハロウィンの夜、仕事を終えて家路に向かうバスに乗り込む。 今晩の夕飯はあれとこれを作って、と頭の中で思い描く。 そこに突然夫からの電話。 何よ、もうバスの中なのに、と不貞腐れた声で電話に出た。 電話に出たのは、夫ではない若い男性の声。 「○○さんの奥さまですね?ご主人が交通事故に遭われました」と 言っている。あらあら、オレオレ詐欺の一種かしら? とりあえず、バスを降りてから電話を掛け直す。 ××消防署の救急隊員さんだった。オレオレ詐欺ではない。 膝から力が抜け落ちる。 急いで救急病院に来て、というので家と逆方向の名駅行きの 電車に乗り込む。 でも、何で夫が今いる静岡市ではなく××市? 遊びにでも行って事故に遭ったの? 奇しくも今晩はハロウィン。 仮装してハッピーな雰囲気の若者たちで電車内も盛り上がっている。 その中で、ぽつんと蒼ざめて座り込むオバサンの私。 人生は喜劇なのか、悲劇なのかよくわからない。 新幹線に乗り込むまでにも、関係各所から電話がじゃんじゃんかかって くる。会社関係の方達で、おぼろげにわかってきたのは夫が出張先で 事故に遭ったという事。危篤状態ではなく、意識もあって話も 少しできるという事。 今晩ばかりは亀のように感じた新幹線が、やっと××市に着く。 この時夜の8時半。晩ご飯ももちろん食べていないし、会社から 直行できたので何も持っていない。お金だけATMで急いで下ろした けれど。 そしてこの駅前がもうカオスだった。渋谷のハロウィンをコピーした かのような騒ぎで、若者、警察、マスコミでごった返す。 ハロウィンなんて地獄のようだ!くそっ! と毒づきながら、タクシー乗り場を必死に探す。 以下続く。 ![]() にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.11.01 16:17:37
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