海と真珠

今年は仕事関係の知人、関係者の結婚ラッシュの年である。
そしてまた1人、3年ほど一緒に働いている社員薬剤師の寿退社が
急遽決まった。

急に寿退社と聞くとつい、「あら、おめでた？」などと勘ぐってしまうが
彼氏さんの海外赴任が急に決まったためである。
それは絶対結婚して一緒に赴任した方がいい。
ただ、赴任地がはるか遠い中南米なのよね。

ご両親に慈しまれて育ったであろう彼女。
つい親の視点で考えてしまうと、結婚は嬉しいがそんな遠くに行って
しまうのはとっても寂しいだろうなと。
気軽に会いに行ける距離ではないもの。

でも、嬉しそうに弾んでいる彼女を見ると、やはりお目出たい話だし
若い2人で力を合わせて海外で暮らしていくのはいい経験になるだ
ろう。少し寂しいが、おめでとうとお祝いの言葉で送り出そう。

さて、先日娘がまた合唱のステージに立ち、夫婦2人でいそいそと
会場まで出かけていった。
客席から歌う娘を熱く見守る。

娘が所属する合唱団以外の歌も、じっくりと聴く。
音楽を愛する人達で作られた空間は、とてつもなく心地がいい。
その歌を響かせるために、どれほど練習を重ねてきたのだろう。

そんな優しい空間に身を委ねる6月。
その日の装いは、梅雨を吹き飛ばすようなビタミンカラーで。





ずっと前に買ったのに、その日初めて袖を通した
プロヴァンス柄のブラウスにオレンジのギャザースカート。
可愛いのに、危うく箪笥の肥やしにするところだった。
今年はガンガン着たおそう。


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