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うなどん浜松のオオクワサイト

ハンドペアリング

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<ハンドペアリング>

今日はハンドペアリングについて!!
クワカブブリードで欠かせない手法がこのハンドペアリングです。
要するに人の手でペアリングしてしまおうというもの。
なぜそんなことをするのかと言うと。。。まあブッチャケて言えばペアリングの確証を得たいという事でしょう。♂♀を1週間ほどペアにしてケースに放り込んでおくペアリング方法もありますが、私の場合失敗する例がありました。ハンドペアリングで交尾確認済みの個体は、ブリードの失敗がほとんどありません。

<条件>
但し条件が2つあります。

1)それは、♂♀共に成熟していること(ここではオオクワを例にしてみます)
 国産オオクワは成熟までにおおよそ次の様な期間を要します。
   ○羽化して餌を食べ始めてから(後食)3ヶ月後=春羽化
   ○越冬した♂♀=秋羽化
 前者の場合後食が約1ヶ月後なので、結局4から5ヶ月後となります。

2)気温が24℃以上
 温度がある程度ないと次の産卵セットが組めませんし、
 低すぎれば全くその気になりません。


<方法>
次にハンドペアリングの方法ですが、

1)私の場合、大きめのプリンカップ(直径10cm)を用意します。
 プリンカップの中はあらかじめ砂を木工用ボンドで固め、足場を作っておきます。

2)♀を入れます。

3)♂を♀に対して直角に大顎の下に♀が居る感じにしておきます。
 理由は、♂は触覚で♀が同じ種か交尾が可能かどうかを判断するからです。

ハンドペアリング1

成熟した個体同士なら、このまま交尾に移ります。

ハンドペアリング2

♂は♀に対してVの字の体勢をとり、交尾器を♀の交尾器に差し入れます。
この時♂の後足は♀の背をやさしく撫でるのです。
写真は正にその瞬間ですね。
でも中には羽化後1年以上の個体でも全く交尾の気配もしないペアもいました。個体の持つ性格にもよる様です。





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