アンバランスなバランス

2007/05/30(水)23:53

たかがゲーム、されどゲーム

思うこと(56)

ほっち水ぼうそう発症から5日目。 最初から熱と一緒にガーッと出たので、発疹は5日目にしてほぼかさぶた。 明日あたりから学校へ行けるかなーと期待して行った医者で、 「もう人にはうつらないと思うけど、ま、今週一杯休んでね」と 言われました これで私の5月は終わった・・・   ************************ 今日読んだ新聞に、ゲームの与え方についての相談が載っていた。 「うちはゲームを持っていないが、お友達はゲームでばかり遊んでいるので、 時々借りているようだ。が、そこの親から『借りてばかりいないで自分で買って』と 言われてしまった。子供には高価すぎる物を与えるのはどうだろうか」 という相談。 で、読者からの答えの中に、 「うちはいつも貸す側。高価な物だからこそ大事に使っているのに、 その子は毎日のように、週末まで借りに来る。ほとんど自分の物と 同じくらい使っている。高価な物だからこそ借りてはダメとか 話し合ってほしい」 という意見があった。 うちはDSを持っていない。もともと親自身がゲームにあまり 興味がないのと、やはり子供には高価すぎるというのが理由。 大勢で一緒にいるのに、会話も無くただ黙々とゲームをやっている姿は 私には異常に見える。そういう中に入れたくない。 ゲームが絶対悪だとは思わないし、最近は為になるようなゲームも あるので、実は私は『買ってもいいじゃ~ん』と思ってるんだけど、 旦那が「絶対ダメ。」と言う。で、与えていない。 一時期すごく欲しがった時があって、 DS大の画用紙を二つ折りにして画面らしき物を描き、 えんぴつでシャカシャカなぞりながら 「DSごっこ。」 と寂しく微笑まれた日にゃ~、 あまりの不憫さに思わず「お母ちゃんが買ってやる」 と言いそうになったが。 でもね、大部分の子が持っているという状況の中で、 「与えない」という選択を貫くのはかなり厳しい。 外遊びにつきあったり、図書館に連れて行ったり、親として 努力はしてるつもりだけど、やっぱり時々借りてるみたい。 先日もトラブルがあった。 家の前でギャーギャー言ってる声がするので出てみると、 一緒に登下校しているNちゃんとほっちが喧嘩している。 ほっちは私を見るなり、「私も一緒に遊びたい~~~」と泣き出した。 Nちゃんとは、何かとトラブルが多い。無邪気で心のままに行動する、 言うなればほっちと似た物同士。だから「合わない」んだろう。 NちゃんもDSを持っていなくて、近所の「与えない派」の最後の同志だったんだけど、 とうとう買ったらしい。で、ほっち以外の仲良し全員を 「DSしよう」と家に呼んだらしい。 一番の仲良しのHちゃんが「私が貸してあげるからほっちちゃんも一緒に良い?」って 言ってくれたのだけど、「ママがDS持ってる子だけって言ったの。 貸して貸して、ってなるから、って。」 『え~~~ッ』と思ったけど、ある意味もっともな意見なので、ほっちに 「しょうがないよ。今日はお母さんと遊ぼう。入れてもらっても、 自分だけ持っていなかったらほっちが辛いと思うよ。」と言ったのだけど、 半パニックになってるほっちは 「いいの~!見てるだけでいい!貸してって言わない!!」と聞く耳を持たない。 結局、Nちゃんは「ママに貸しちゃダメって言われてるから私は貸せないけど、 Hちゃんが貸すならいい」という事になって入れてもらった。 Hちゃんはそれ程DSに固執していない子なので、無理して貸すという感じではなく、 本当に貸すのが嫌ではないんだろう。 でも。 でも、それで良いのか? ほっちはその日は早々に帰ってきた。 本当に貸してもらわず、黙ってみんながやるのを見ていて、 しばらくすると自分から「帰る」と言ったそうだ。 帰ってきてからいつもの元気が無くて、一人部屋にこもってしくしく泣いている。 夜、寝る前に「どうしてDS買ってくれないのぉ~~」と大声で泣いた。 「与えない」という選択は勝手だ。 でも、友達関係の中でゲームを絶対にしないという訳にはどうやら いかないらしい。とすると、借りる事になる。 「持ってる人が持ってない人に貸すのは当たり前」と思っていた。 実際、逆の立場だったら「バンバン貸してあげなさい」と言うと思う。 でも、そう思わない人もいるんだというのはショックでもあり、 新たな発見でもあった。 考えてみれば、そうだよなぁ~。気持ちはわかる。 「貸すのが嫌」な人の気持ちも解ってしまった今、これでいいのかなぁと 益々考えてしまう。自分の意思を貫くのはよいけど、それで 周りに負担をかけるならば不本意だ。 でも、ここまで頑張ってきたのに「周りがみんな持ってるから」って 理由で買うのはやだな~。こうなると、教育的理由より何より、 単なる「意地」みたいになってる。 今回みたいに病気になった時はゲームがあったら暇つぶしに良いだろうな、 なんて思ったし。 今日、近所の子が「DSのカセットが無くなった・・・」と言って 涙目で探していた。みんなで遊んでいて、貸し借りしてたら ひとつ無くなってた、と。みんなに間違えて持ってないか聞いたけど みんな「知らない」って言った、と。 持ってたら持ってたで、こういう苦労もあるんだね・・・ ゲーム、侮る無かれ。

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