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パソコンとITの雑学ブログ アンクル・トム

ノートPCのハードディスクを交換する

ノートパソコンのHDD交換(1) いざという時役立たずのリカバリ領域

義父が今まで使っていたパソコンが壊れて新品を購入したというので、「捨てないで!」と言って貰い受けました。
うまく直ればそろそろ旧くなってきた息子用のパソコンの代替になると思って。
NECのLaVie LL700という性能的にはまだまだ充分に使えるノートパソコンです。

調べてみるとハードディスクが「トンだ」状態でした。
ハードディスクはパーツショップで購入するとして、困ったのはNECのパソコンはもともとハードディスク上にリカバリ領域を持っているので自分でリカバリディスクを作成していない場合は手許に何も残らないこと。

それでNECに交換を依頼すると、パソコン0.5台分ぐらいの料金を請求されるのです。
市販品のWindows XP Homeでどこまでできるか試すことになりそうです。
Windows XPはOEMライセンスなので、DSP版でインストールしてOEMライセンスの認証が通るかどうかも一度やってみたかったんです。


ノートパソコンのHDD交換(2) ハードディスク故障の確認

前回ハードディスクが「トンだ」と簡単に書きましたが、どういうプロセスでそういう判断をしたかをもう少し詳しく記します。
みなさんが自分のパソコンで同じようなトラブルが起きた時に参考になるでしょう。

1.Windowsが立ち上がらない
 この時点ではいろいろな原因が考えられます。まずは何度か電源ON-OFFを繰り返してみます。
Windowsロゴが表示されるようなら、ハードディスクはまだ生きています。
最初のメーカーのロゴ表示画面から進まないようであればハードディスク故障の疑いあり。
その時「カタン、カタン」という音が連続あるいは断続的にしているようであればハードディスクが読み取れず再試行(リトライ)を繰り返している状態なので、より疑いは濃厚です。

2.ロゴ画面表示から詳細表示画面に切り替えての確認
 BIOSセットアップメニューから、起動のプロセスの詳細を表示するように設定をします。
これはメーカーによってそれぞれ方法が異なりますが、大抵は電源を入れた後何か(DELなど)のキーを押すことによってセットアップメニューに入ります。
そして「起動オプション」にある詳細表示をONにします(方法はBIOSの説明書を参照)この時ついでに「起動の優先順位」をCD-ROMが一番になるようにしておきます。
そして「変更を保存して終了」し再度電源ON-OFFを試してみます。
表示されるメッセージで何かエラーが出ればしめたもの。そこが故障しているのですから。
ハードディスクの故障の場合は、エラーも出ずWindowsを起動するところまで進んで止まることが多いです。
 
3.Windows CD-ROMで起動またはリカバリプロセスの起動
 パソコンにWindows XPのCD-ROMが付属していれば、それで試すことができるのですがメーカー製パソコンの場合は殆ど付属していません。
代わりにリカバリCD/DVDがある場合はそれで、リカバリディスクもない場合はハードディスク上にあるリカバリ領域からリカバリを行う手順を試してみます。
ハードディスクが故障している場合、Windows XP CD-ROMやリカバリCD/DVDで起動した場合(起動できなければハードディスク以外の故障)読み取り・書き込みをしようとした時にエラーになります。
「ハードディスクが読み取れない」とか「このパーティションは正しくない」とかのメッセージが出れば「黒」が確定です。
リカバリ領域から復旧する方式の場合は、その手順そのものが実行できません。
それも「黒」です。(今回のNEC LaVie LL700はこれでした)

4.ハードディスクを取り出す
 普通の人はこの時点でメーカーに修理に出すことを考えるでしょう。
しかしNECに修理に出せば5万円~7万円の見積が出てくることは経験済み。
ここからは自力で何とかしようと思う方向けの話です。
まず交換しようとした場合、外せないことには話になりません。
裏フタのある箇所をドライバでネジを外して、ハードディスクを見つけます。
そしてケーブルを外して(慎重に行うこと)取り出します。
ここまでできれば、装着することもできるというもの。
ハードディスクがどこにあるか見つからないとか、半田で直付けされている場合はあきらめてメーカーに修理に出すしかありません。
LaVie LL700の場合は、ネジ2本を外すだけで簡単にできました。

5.ハードディスクの故障確認
 これはツールを持っている人の話です。2.5インチ/3.5インチのハードディスク・コネクタからUSBに変換するケーブルが数千円ぐらいで売られています。
それを使えば別のパソコンに接続してみて、明らかに故障であることが確認できます。
場合によればWindowsの起動はだめでも中のデータは救えることもあります。
私はこのケーブルと外付けハードディスクケースのいずれかで確認するようにしています。

さて残念ながらハードディスクが「トンだ」ことが確定しましたら交換を考えましょう。
まずはハードディスクの仕様について調査が必要です。


ノートパソコンのHDD交換(3) ハードディスクの選定

まずは取り出したハードディスクについて調べます。
パソコンから取り出したハードディスクをよく見ますと、メーカー名と型番が書いてあります。
今回の場合は、”HITACHI DK23EA-40”とありました。
そしてその型番をキーワードにしてネットを検索。

そのハードディスクの詳細な仕様を調べるためです。
あわせてパソコンのマニュアルやカタログを参照して、使用できるハードディスクのインタフェースも調べておきます。
「Ultra ATA100」とか「ATA133」とか書いてあると思います。
(最近のはSATAだけど、少し前のはATAです)
ATAというのは、ハードディスクの規格です。
規格の中身を詳しく知る必要はありません、要するに今まで搭載されていたものとなるべく同じ規格のものを選べばよいのです。
LaVie LL700はパソコン側の仕様はUltra ATA/100(ATA-6)でした。

HITACHI DK23EA-40(Travelster DK23EA)の仕様を確認すると

インタフェース:ATA-5
記憶容量:40GB
バッファサイズ:2MB
回転数:4200回転
転送速度:31.7MB
厚さ:9.5mm
幅:70mm
奥行:100mmm

とありました。
探すのはATAインタフェースで40GBの2.5インチ・ハードディスク。
今回の場合一番重要なのは厚さ9.5mmというサイズです。
何故なら、同じ厚さ以下でないと入らないから。
ATA-5はUltra ATA/66という規格のこと。因みにパソコン側はUltra ATA/100。
ATA規格は下位互換性があるので、規格的にはATAであれば何でも大丈夫なはず。
しかし現実には、稀に相性問題が発生することがあります。
ですから現在使用している物とメーカーやシリーズが近いものを選ぶ方が問題が発生する可能性を少なくできると考えられます。
まあ問題が起きるときには起きるので、気休めみたいなものかも知れませんが。
今はこのクラスのハードディスクの実売価格は数千円ですから、駄目だった場合は買い直しても大した事はないですし。

同じ日立系列(IBMと合併した)のメーカーで探すと、こんな製品が見つかりました。

HTS541640J9AT00 (Travelostar 5K160)

インタフェース:ATA-7
記憶容量:40GB
バッファサイズ:8MB
回転数:5400回転
転送速度:100MB
厚さ:9.5mm
幅:70mm
奥行:100mmm

これがどうも後継製品のようですので、購入することにしました。
因みにATA-7はUltra ATA/133という規格になります。
あとはハードディスクの到着をしばらく待ちます。


ノートパソコンのHDD交換(4) ハードディスクの実装

仕事から帰ると、注文したハードディスクが届いていました。
食事の後、早速装着作業にかかりました。

物理的な装着は、外した手順の逆を行えばよいのでそれほど難しくはありません。
ポイントは、筐体から出したりケーブルを外したりする時にどのような向きになっていたかメモを取っておくことです。
デジカメで撮っておいてもいいでしょう。
とにかく後で「あれ、どっちだっけ?」と迷うことのないように。
意外とこんなところで苦労するものなんですよ。

さて、装着を完了してパソコンの電源を入れてみました。
しかしBIOSの起動まで行ったところで、その先に進みません。
このパソコンは、初期化していないハードディスクを接続するとBIOSも起動してくれないようです。
ちょっと珍しい。
国産大手メーカー製のパソコンってこんなものなのでしょうか。
工場で一度に大量にセットアップするから1台ずつセットアップする事など考えてません、ということ?

これじゃ普通の人は先に進まないじゃないか・・・

ごめんなさい、ツールを使わせてもらいます。
前回も紹介した3.5/2.5インチハードディスクコネクタからUSBに変換するケーブル。
これで別のパソコンに接続して新品のハードディスクをNTFSでフォーマットしました。

手順は、ハードディスクをUSBに接続し、「スタート」→「マイコンピュータ」のところで右クリックして「管理」を選択。
「コンピュータの管理」というウインドウが開いたら「ディスクの管理」を開きます。
すると新しい未使用のディスクが表示されるので右クリックして「初期化」あとはメニューに従えばそう迷うこともなくできるでしょう。

初期化が完了したハードディスクを再度ノートパソコンに装着し直して起動。
今度はうまくいきました。
BIOSセットアップメニューでハードディスクがちゃんと認識しているのを確認します。

そしてWindows XPのCD-ROMを入れて再起動。
無事セットアップが開始されました。


ノートパソコンのHDD交換(5) Windowsの再インストール

さて、Windows XPのセットアップCDが起動してくれればもうゴールは見えてきました。
(時間的には、ここからが長いのですが)
初期設定の時、プロダクトキーも本来のもので通りました。
メーカーパソコンのはOEMライセンスなので何か引っかかるかと思ったけど特になし。
ただ、これが全てのメーカー共通かどうかはわかりません。

普通にWindows XPのインストールを完了した時点では、メーカー製のドライバが入っていない状態なので動作しないハードウェアがあります。
LaVie LL700の場合はNXパッド(タッチパッド)もLANも動きません。
とりあえずLANがないことにはどうにもならないのでNECのサイトから別のパソコンでLANドライバをダウンロードしUSBメモリ経由で持ってきてインストール。
そして残りのドライバは、LAN経由でダウンロードしてインストールしました。
最後にOffice(これはCDが付属)とウイルス対策ソフトを入れて一応完了。

本来のLaVie購入時点からみると、色々なおまけソフトが使えなくなりましたが、どうでもいいソフトが殆どなので致命的ではありません。
何せ数万円かかる修理代がが6,000円で済んだのですから。

しかしかかった時間から考えれば、確かに私も仕事なら2~3万円取りますね(笑)
パソコンはシャットダウンしたのにまだWindows Updateをやっています。


ノートパソコンのHDD交換(6)アフター

全ての作業を完了し、パソコンを息子に引き渡しました。
勿論、息子は今より格段に性能の良いパソコンを手に入れて大喜びです。
総作業時間は事前の診断、調査で約1時間、今日の作業は夜の9時から1時まで約4時間、合計5時間でした。
インストールは待ち時間が多いので仕方がありません。

LaVie LL700/6はCPUがセレロン1.8GHz,グラフィックスチップがATIで現在でもそこそこの性能のパソコンです。
購入して3年だけど、オシャカにするのはまだまだ勿体無い。
メモリも増設して512MBにしたのでWindows XPならサクサクです。
メモリ最大1GBなのでVistaには向きませんが、Vistaなど別に必要ありません。

だけど修理に数万円かかると言われれば、新しいパソコンを買ったほうが良いと考える人の方が多いでしょう。
メーカーの工場でハードディスクを交換しマスターディスクからコピーするなら作業は1時間もかからないはずです。
国産メーカーは修理サポートの体制(料金)を見直して、消費者が長期間安心して使えるようにしてほしいものです。

以前、セカンドバッテリのたった1本のネジが破損したので修理見積を依頼したら、ネジは保守品目ではないという理由でバッテリそのもの\37,000の見積がきました。
しかも市販で新品を買うと\25,000ぐらいで買えるものなのにです。

これはパーツ設定をした部門の担当者が、ネジだけの破損を予想する顧客の側に立った想像力がなく、ユニット交換でよい品目と決めてしまったためです。
そして現実にネジの破損という現象が起きたにも関らず、決まりだからとルールのままを回答するサポートの担当者。
それでお客が納得するかどうか、考えないのでしょうか?
パーツ設定部門にかけあう努力はしないのでしょうか?
結局はどこかの役所と同じで、官僚的になった組織が災いしているのです。


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