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2004.12.29
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カテゴリ:暗いニュース
アトランタ育ちのリサ・グレイは、フードスタンプ(食糧補助制度)について全く知識がなかった。時折家族で食料配布所に出かけることはあったが、それは寄付をするためであって、食料補助を受けるためではなかった。

彼女も、彼女の母も、父も兄も、航空技術者である父親の給料だけで暮らしていけたのである。

しかしながら、最近では、3人の子を抱える母親として仕事を持つグレイは、過去4年のうちに急増した人々---フードスタンプと食料配布所に依存する何百万人ものアメリカ家庭の一例となっている。

2000年から、グレイ以外にも、新たに600万人以上のアメリカ人が、テーブルに食事を並べることがしばしば困難な生活クラスに加わっている。

アメリカ国内の食料補助受給者は、7年連続の減少の後に続く2000年からの4年間で、約39%も増加していることが、連邦統計局の報告で判明している。ハワイを除くほぼ全ての州で、その影響をみることができる。州別の食糧補助受給の増加数は、アリゾナ州で104%、ネバダ州で97%、オレゴン州は79%、サウスカロライナ州は68%、ミズーリ州は65%と、いずれの州も急増している。(訳注)

急増した理由の一部には、各州で食糧補助受給資格者への配給促進努力と、福祉制度改革時に資格を喪失していた人々が再び受給を認められたということもある。しかし、社会福祉指導員の話によると、受給者急増の主な理由は、実際に補助制度なしには食事を確保できないアメリカ人が増加していることにあるという。

「需要が急増しているのは明らかです」イリノイ州社会福祉局長のキャロル・アダムズは言う。イリノイ州の食料補助受給者は、2000年から31%増加している。

一方で、国内の食糧貯蔵組織と食料配布所では、飢えた家族達の需要を満たすことが困難になりつつあるという。

「一日のうちにやって来る全ての人に食料を配給するには、時間が足りないのです」デンバーの食料配布組織、メトロ・ケアリングのジョン・ホルマー事務局長は話している。
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Last updated  2004.12.29 18:29:05
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