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2005.04.01
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カテゴリ:心理学の利用
 喫茶店で、友人らしき二人連れの会話。聞いていると、友達が何か言うたびに、「でもね」とか「しかし」を連発している人がいる。

 何かを話題にして話している時、それに対して、相手が「でもね」や「しかし」などの否定的な接続詞を連発すると、人は話す気をなくしてしまうものだ。

 話したいから話しているのだし、いいと思っているから自分の考えや見方、情報を相手に喋っているのである。それを「でもね」では、たまらない。

 一方、「そうよ」「そうそう」を、お互いに連発する女の子同士を見かけることもある。よほど仲がいいのだろう。

 もっとも、女の子が三人以上集まって、そのなかのボス的存在が何かを言うと、全員が「そうそう」と相槌を打ったりすることがある

。こういう場合、相槌には仲間外れにされたくないという心理も働いているのだろう。

 それはともかく、人が自分の意見や興味ある情報などを話している時に、たえず「でもね」とか「しかし」などの接続詞をはさみ、否定していては、友達から嫌われつしまう。友人や知人を取り込もうとするなら、「でもね」や「しかし」はタブーである。

 あるいは、「なんや、それ」というような、かんさいふうのツッコミをするのもペケ。ダメ男、ダメ女の親友同士で、自虐的な関係を望むならそれでいいかもしれないが、現実の人間関係は漫才のボケとツッコミの関係とは違うのだから。

 それよりも、「なるほど」とか「へぇー」とか「そうなんだ」と肯定的にうなづくだけで、相手はあなたに好意を持ち、一生懸命に話を続けるものだ。

 もちろん、「さすがですね」「驚きましたね」「すごいですね」「勉強になります」「私もやってみます」など、相手が離してよかったと思うような肯定的なリアクションをするのも有効だ。

 人間というものは、とにかく、自分の知識や感覚を他人に自慢したがるもの。自分のことを聞いてもらいさえすればいいという人が圧倒的に多い現代だから、聴き上手は人の心をつかむことができるのだ。
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Last updated  2005.04.01 05:45:05
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