テーマ:心理学の悪用(138)
カテゴリ:心理学の利用
怒ったポーズというと、両腕を胸の前で組む姿勢が思い浮かぶ。これは、腕には力や強さを象徴する意味があり、それを強調して見せたいという意識が働くためである。
この腕組みのポーズを、特に怒っているわけでもないのにする人がいる。会議などで普通に話しているにもかかわらず、腕を組んでいるといったケースだ。実は、そこにもその人の性格や心理状態が表れている。 そういう場合、胸の前で組むというのは、自分の周りに垣根を作っていることを意味する。つまり、腕から内側は自分の縄張りであり、相手をその中には入れさせないという気持ちが込められていると考えられるのだ。 もちろん、そういう人は、他人の話を聞き入れようとはしない。黙って聞いているから、納得しているかと思ったら、頭の中には否定的な意見が渦巻いていることが多い。 もっとも、腕組のポーズが、常に否定的の姿勢を示しているとは限らない。たとえば、腕組しているが、こちらの話を笑顔でうなずきながら聞いているような場合だ。 このときの腕組は、話し手に対して、自分の力を誇示しながらも、いくぶん上の立場から賛意を示していると見ていい。(よしよし、なかなかいいことをいうじゃないか」という感じである。 一人の人が腕組をしているときは、他の人とのコミュニケーションを拒絶し、一人でいたい気持ちを表している。また、「腕組して考える」という表現があるくらいで、人は深いし思索にふけりたいときにも、腕を組む。これも、人とのコミュニケーションを拒否し、静かに一人で思想に没頭したいという気持ちの表れだ。 相手と正面から向き合わず、斜めに構えて行なう腕組は、相手に対する皮肉な気持ちを表している。こちらの話に対し、批判的な見解をしているときに使われるポーズである。 女性が腕組する場合は、男性とは違った意味を持ってくることがある。 女性が胸の上で固く腕組している場合は、男性への警戒心を意味していることが多い。「私に近づかないで」というサインであり、目の前でこのポーズをされたら、慣れ慣れしい態度はしないほうがいい。肘鉄を食うのがオチである。 逆に、胸の下から、胸を支えるようにゆったりと腕を組んでいる場合は、バストを強調したいという意識が働いている。これは、男性に対する性的アピールであり、男性からの誘いを待っている可能性が高いといえる。 クリックによる応援をお願いします PR お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.11 05:59:41
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