2005/05/05(木)06:17
美しい顔の人間の人間的欠陥
美しい顔の人を見ると、「この人、話をしても面白くないだろうな」と思ってしまうことがある。美女なら、美女ゆえに近づき、話をしたいと男性は無条件に思うが、同時に「面白くないだろうな」とも思う。
ここでいう美女は、顔の造作が美しい人のことである。男性も同じで、造作が美しい男は、話をしても面白みが無いように思える。
どうしてなのだろうか。見る側の感じとしては、造形が美しいと、そのことのとらわれ、人間的な魅力がにじみ出ていないように思える面もあるだろう。
造形の美しさと内面の魅力をはかりにかけると、前者が後者を圧倒し、人間性や個性が表に表れにくいのだ。
美男美女は、人間的に面白くなくても生きていける。それだけで周囲がちやほやしてくれる。美男美女にいわゆる三枚目のキャラクターがいないのも、周囲が三枚目として扱わないこともあるだろう。
自分のキャラクターを磨く必要がないので、面白くもなんともない人間が出来上がってしまう。仮に苦労をしても、造形がよいと苦労の味が顔に出にくい。造形が美しい二枚目俳優が年を取って味があるよい顔になることが少ないのも、その悲劇を象徴していると言えるだろう。
一方、不細工に生まれつくと、その分苦労をする。実社会ではそれがハンディキャップになることが実際にある。もともとの容貌では勝負できないので、その分、努力する。三枚目や脇役の俳優が、中年以降に凄く魅力的になるのもこのケース。
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