SuicaやEdy,nanacoなどの非接触ICカード
SuicaとPASMOの相互利用の開始や、Edyによるクーポンサービス開始など、おサイフケータイを利用できるシーンが拡大している。一方、携帯電話利用者のおサイフケータイ使用状況はどうなっているだろうか。インターネットコムとgooリサーチが行った「おサイフケータイ」に関する調査によると、認知度は約8割と高いものの、利用者は4割程度と少ないことがわかった。調査対象は、全国10代~60代以上のインターネットユーザー1,093人。男女比は男性52.61%、女性47.39%、年齢別は10代17.11%、20代19.49%、30代18.02%、40代17.57%、50代16.56%、60代以上11.25%。調査対象全体に「おサイフケータイ(FeliCa)を知っていますか」とたずねたところ、「知っている」と回答したユーザーは81.43%(890人)と、認知度はかなり高いようだ。続いて、おサイフケータイ対応機所有者(435人)に利用状況をたずねてみた。「よく利用する」14.02%(61人)、たまに利用する13.56%(59人)、「あまり利用したことはない」8.74%(38人)を合わせ、利用したことがあるユーザーは36.32%(158人)で4割程度しかおらず、残り63.68%(277人)、約6割が「まったく利用したことはない」と回答した。以前行った同様の調査では47.7%のユーザーが利用経験ありとしていた。調査会社や調査対象が異なるため、一概に比較できないが、約11ポイント減少しているので、おサイフケータイ利用者は若干減っているといえるだろう。交通機関の運賃の支払いや、ポイントカード代わりなど、様々な利用方法があるおサイフケータイだが、実際の利用者はどんなシーンで利用しているのだろうか。前の質問で「よく利用する」「たまに利用する」と回答した120人に聞いてみた(複数回答)。最も多かったのが「買い物・飲食などの支払い」で115人。次いで「交通機関の運賃」が46人、「ポイントカードなどの会員証」が38人。買い物や飲食に利用したというユーザーは95.83%で、おサイフケータイ利用者のほとんどが買い物や飲食に利用経験ありとしている。「モバイルSuica」などは、KIOSKをはじめコンビニやファミリーレストランなどでも利用できる。このため、多くのユーザーが利用しやすいのだろう。次に、どのくらいの金額をチャージしているのかたずねてみた。最も多かった回答が28.33%(34人)の「1,000円~3,000円未満」。それに続くのが「5,000円~1万円未満」22.50%(27人)、「3,000円~5,000円未満」20.83%(25人)で、これらを合わせた約7割のユーザーは1,000円から1万円程度のチャージをしているようだ。最近、「nanaco」や「WAON」など、非接触ICを利用した電子マネーカードが続々と登場している。これらのカードとおサイフケータイを併用するユーザーはいるのか、集計データから分析してみた。おサイフケータイ利用者(120人)でSuicaやEdy,nanacoなどの非接触ICカードを併用しているユーザーは67.50%(81人)と、かなり多い。逆におサイフケータイを利用していないユーザーで、非接触ICカードを利用しているユーザーは48.57%(153人)だった。おサイフケータイを持っているからといって他の非接触ICカードを利用しないということは無く、逆に利便性を実感したためか併用するユーザーが多いようだ。ニュースソースhttp://japan.internet.com/research/20070605/1.html