ベトナム総選挙
ベトナム国会(最大500議席)の選挙が22日、投票日を迎える。経済界から過去最多とみられる約100人が立候補した。企業経営者が多数、当選すれば官民一体で取り組む大型プロジェクトなどが円滑に進む可能性がある。集計結果がまとまるまでには数日程度かかるとみられる。ベトナムは一院制。第13期国会(2011~16年)議員選挙の立候補者は827人。国内最大の政治組織であるベトナム祖国戦線などが中心になって立候補者を決めた。注目された非共産党員の比率は全体の14%となり、目標の2割には届かなかった。女性は34%、少数民族は19%だった。自薦候補は15人にとどまった。今回の選挙には100人規模の経営者らが参加。ベトナム最大企業の国営ペトロベトナムのタン会長、国内最大規模の民間企業グループであるサイゴン・インベストのタム会長、四大商銀の一角であるベトインバンクのフン会長らが立候補。資源大手の国営ビナコミンや流通大手サイゴン・コープなども候補者を出している。ベトナム祖国戦線は多くの経営者らが国会で活動することに期待を表明。政策立案や法整備などに直接関与することにより、産業活動の活性化や大型プロジェクトの円滑な執行につながるとみている。国会では現在、財界人の割合は数%にとどまっている。国会は選挙終了後、7月21日から新体制で議会を開催。国家主席(大統領)、首相、国会議長といった主要ポストや閣僚の人事が正式決定する。http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE3EBE2E1958DE0E3E2E7E0E2E3E39494EAE2E2E2;at=DGXZZO0195570008122009000000