2005/06/11(土)13:21
クールビズ運動で、ネクタイ業界が打撃を 受けているとして
ネクタイ製造業者などでつくる日本ネクタイ組合連合会(小堀剛会長)は8日、
政府が提唱する夏の軽装化(愛称クールビズ)運動で、ネクタイ業界が打撃を
受けているとして、小泉内閣の閣僚全員に「ノーネクタイ、ノー上着」という
キャッチフレーズの使用中止などを求める要望書を郵送した。
要望書は、小池百合子環境相が「男性がネクタイをはずせば、女性のひざ掛けが
いらないオフィスになる」とコメントしたことについて「個別商品を排除している」と抗議。
「ネクタイを締めなければ地球温暖化防止が達成されるかのような広報活動は
再考されるべきだ」と訴えている。
特に父の日(今年は6月19日)に近いタイミングで「クールビズ」のキャンペーンが
始まったことは「業界にとって死活問題」だと指摘。父の日はネクタイ業界が
1966年に提唱して広まったイベントで、業界にとってかき入れ時だが、連合会は
「年間約2000億円(推定)のネクタイ業界の売り上げを2~3割減らすのではないか」
と予測している。
小堀会長は「クールビズに反対しているわけではないがノーネクタイばかりが
目立つと、中小企業が多いネクタイ業界ではつぶれる会社が出てくる」と話している。
【小原綾子】
引用元:毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050609k0000m020054000c.html