2010/12/07(火)16:37
越国家主席が国産ジェットに意欲 日本の投資拡大要請 -
ベトナムのグエン・ミン・チェット国家主席は24日、ハノイで共同通信と会見し、
日本の国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」を国営ベトナム航空に導入
する計画について「協力の潜在性は非常に高い」と述べ、早期導入に強い意欲を示した。
導入が実現すれば、アジアの新興国に対する国産ジェット売り込みの初のケースとなる。
また、ベトナムへの海外からの投資に関し「日本は主導的役割を担ってほしい」と述べ、日本
企業の投資の一層の拡大に期待を表明した。チェット主席はベトナム共産党内の事実上の
序列第2位の実力者。
チェット主席はMRJについて、現在運航している他の国の航空機に比べ「航続距離が長く、
より多くの乗客が搭乗できる」などと指摘、南北に国土が長い国情にも適しており「ベトナムの
要求を満たしている」と高く評価した。今後の交渉では「価格と、ベトナムでの部品生産に向けた
技術移転」が課題と述べた。
MRJは三菱重工業と子会社の三菱航空機が開発を進めており、全日本空輸と米地域航空会社
から計125機を受注し、2012年に初飛行する計画。
会見には共同通信側から石川聡社長が出席した。
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112401001028.html