素晴らしいですね。 日本とベトナムの平和交流を推進してきた市民団体「広島ベトナム平和友好協会」が今月、設立10年目を迎える。 2009年に設立され、ベトナム戦争の激戦地の子どもたちへの奨学金支給や枯れ葉剤被害者への支援などを続けてきた。 今年はベトナムと日本の国交樹立45周年にもあたり、両国で記念行事を開催する。 東広島市には大学の留学生や技能実習生ら約850人のベトナム人が暮らす。同協会は原爆の被害を受けた広島と化学兵器の被害を受けたベトナムとの平和交流を進めようと09年6月21日に設立。現在は東広島市を中心に計75の個人、企業などが参加している。ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の影響を受けた子どもたちを救うためのチャリティーコンサートや、結合双生児として生まれて分離手術を受けたグエン・ドクさんを招いた講演会を開くなど、両国の市民同士の交流を深めてきた。 奨学金は同戦争の激戦地で、かつて南北ベトナムの国境地帯だったクアンチ省にある少数民族が寄宿して学ぶ高校に通う生徒を対象に、09年にスタート。支援者から年間1万8000円の寄付を集め、1学年20人に入学から卒業までの3年間、年間120ドルの学費を支援する。 原則として生徒1人につき支援者は1人で、手紙などを通じて交流する。奨学金は同協会員が毎年1回、ベトナムを訪問し現地で生徒に手渡す。これまでに180人、約6万ドルを支援してきた。支援を受けた生徒はほとんど全員が大学や専門学校に進学しているという。 ただ、近年支援者数は奨学金を受ける生徒数を下回っており、不足分を補うため、昨年5月からは古本募金も始めた。古本を提供してもらい、換金した金額が同協会に寄付される仕組みだ。 今年度も支援者20人を8月末まで募集している。赤木達男専務理事(66)は「原爆からの復興を遂げた広島から支援することに意義がある。学ぶ機会を通して、平和への思いを育んでほしい」と語り、「これからも支援を続け、広島とベトナムをつなぎたい」と力を込める。古本募金は専用ダイヤル(0120・29・7000)で受け付けている。 ◇ ◇6月、一般社団法人化 協会は、設立10年目を迎える今月、一般社団法人化する。 7月22日にはベトナムのグエン・クオック・クオン駐日大使らを招いて、東広島市の催事場「グランラセーレ東広島」で記念式典と国交樹立45周年を記念した大使の講演会を開く。午前11時15分~午後0時半、入場無料で、市民の聴講を募集している。 また、10月には訪問団を結成し、ホーチミン市のベトナム国家大学で和太鼓演奏などの文化交流を予定しており、参加者を6月末まで募集している。 いずれも申し込みが必要。問い合わせは協会事務局(082・423・7235)。
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最終更新日
2018.06.05 18:00:13
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