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テーマ:小説書きさん!!(608)
カテゴリ:小説
サマンオサでボストロールを倒したボクは、名実と伴に真の勇者となり、国民に祀り上げられた。も~毎日がウハウハで、旅の目的なんかも忘れそうだったが……。
「勇者様!バラモスから手紙が!」 「誰だっけ?」 ワイン片手に呟く。すると横にいた女が、 「魔王よ。ま・お・う」 「……ああ、あれね、どれ?」 じろりと周囲の人間に睨まれ、仕方なくつまらなそうなものを見てみた。 その内容とは。 『いいかげん来い。せっかくネクロゴンド頑張って作ったのに張り合いがないではないか』 でもオーブないし~。 その魔王バラモスがいる城にいくためには、ネクロゴンドという洞窟を抜け、さらにオーブを集めてラーミアとかゆうトリを蘇らせ、そのトリの背に乗って、城に入る必要があるのだ。 メンドイ。 さらに数日。 「勇者様。また魔王から手紙が!」 「なんと!また!」 ざわめく民衆どもに一言。 「ぼくらメルトモやからね」 特に反応がなかったが、もともと期待していたわけではない。 『勇者よ!ラーミアいらんように橋かけておいた。これならどうだ?それから、今度からこっちにかけてほしい。baramosu@bacomo.ne.jp』 あいつバコモやったんか~。なかなかブランド好き。とりあえず返信してあげた。ちなみにボクはトーカー。何故、このマイナーどころを選んだかというと、お金がないから。 いわせるなよ! 『実は船もなにもないで、ここから出れないんです(笑)』 二分で返事がやってきた。 『今から使者を送る』 ちょっと待ってみると、辺りから悲鳴が聞こえた。外にでてみると、ガルーダが数匹。おそらくこれがバラモスの言っていた使者だろう。 「これで、あのラオウを出し抜くことができる!!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/12/04 03:18:10 PM
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