|
カテゴリ:小説
俺たちはようやく新潟の地に降り立った。
線路、ホーム、駅員までもが雪で覆い尽くされ、真っ白な世界がそこにあった。 目標の赤倉スキー場まではここからさらにバスで10分ほど。 しかし、バスの時間まであと1時間以上もあるようだった。 友人のひとりが口を開いた。 「腹減った」 俺は念のため買っておいたおにぎりを朝ごはんとして食っていたので 「別に減ってない」 そう答えた。 しかし、友人の腹の空き具合は特に変わらなかったようで、そこらへんになにかないか探しに出かけた。 5分後、友人はすぐに戻って開口一番 「あかん。なんにもない」 どうも朝早すぎてどこも空いていなかったようだった。 そうこうしているうちに、バスの到着時間になった。 しかし、バスがこない。 ……なんか遠くのほう(東京ドーム端から端の3分の1くらいの距離)にバスがとまっている。しかし、どうみても普通のローカルバス。 一応、そのバスまでいってみることに。 半信半疑なままバスの前にできている行列に並んでみる。 並んでるみなさん、俺らのもっているJRの切符とそっくりな切符をもってらっしゃる。 びんご。 そう、正解でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/03/05 12:42:51 AM
|