|
カテゴリ:カテゴリ未分類
東奥日報の記事の転載です。
青森県八戸市田面木の法霊林(ほうりょうばやし)遺跡で県埋蔵文化財調査センターが本年度行った発掘で、奈良時代の竪穴建物跡から、8世紀後半以降に作られたとみられる大刀(たち)が見つかった。 カマドの排煙部に入れられた状態で大刀が出土した例は「全国的にも認められない」(同センター)という。 何らかの儀礼のためとみられ、当時この地域で活動しエミシと呼ばれた人々の社会を知る上で貴重な発見とされる。 (地元紙の記事を追加しました) 当時八戸市周辺に暮らしていた蝦夷(えみし)の人々にとって、大刀は中央に朝貢した際にもらう物で、自らの地位を示す貴重な品だった。 そのため、持ち主が死ぬと一緒に埋葬されることが多かったという。 同遺跡では、建物の排煙部に貴重な大刀を入れた上、建物を意図的に消失させていた。 使わなくなった建物を燃やす例は多いが、家財道具は残さないことが多いため、かまどを封じるなど、儀礼的な意図があったと考えられるという。 |