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地元紙に掲載された記事の転載です。
八戸埋蔵文化財センター是川縄文館主事兼学芸員の佐藤ちひろさんが書いています。 八戸埋蔵文化財センター是川縄文館で開催中の秋季企画展「装い~身を飾る人びと~」は、縄文時代を中心に現代にいたるまでの、装いの種類や意味の移り変わりを考える展示です。 本連載では4回にわたり、展示に関するトピックスを取り上げ、加えて来場して直接見てもらいたい展示品も紹介します。今回は縄文時代の装身具です。 縄文時代の遺跡では、髪飾りや耳飾り、腕輪、垂飾品と考えられる装身具が見つかっています。 埋葬された人骨と装身具の出土状況から、縄文人が装身具を身に付けたのは、「美しく着飾る」という目的のほかに「何かを祈る」「悪いものを退ける」「獣や精霊に変身する」「立場を示す」といった呪術的、社会的な意味合いが強かったと考えられます。 装身具の素材は土や石、木や貝、骨角などさまざまです。場合によっては、より質の良い物を遠方から入手することもあったほか、壊れやすい貝殻や、ヒスインド硬く加工しにくい物も選ばれていました。 こうした手間をわざわざ掛けるのは、素材の希少さや大きな労力を費やすことで、装身具の価値やマツリでの呪術的な効果を高めるものと、考えていたからかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.11.19 13:01:23
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