東奥日報の記事の転載です。
●青森県は15日、県内で新たに143人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。
1日当たりの新規感染者の公表数としては、昨年8月26日の139人を上回り過去最多となった。
143人のうち82人が感染経路不明。
県は「感染拡大のスピードが続くと、保健所業務や医療提供体制の逼迫(ひっぱく)も懸念される」として、あらためて県民に対し、基本的な感染防止対策の徹底や感染リスクを避けるための行動を呼び掛けた。
新規感染者を居住地別で見ると、弘前保健所管内が過去最多の81人で最も多く、
青森市23人、上十三保健所管内16人、三戸地方保健所管内と県外が各7人、五所川原保健所管内4人、八戸市3人、むつ保健所管内と東地方保健所管内が各1人で、
県内の8保健所全てで感染者が確認された。
県と八戸市によると、同市の職場では、新たにクラスター(感染者集団)1件が発生した。県内の新規クラスター発表は4日連続となる。
新規感染者の経路不明で居住地別に最も多かったのも弘前管内の63人で、青森市10人、八戸市と上十三管内が各3人、東地方管内と三戸地方管内、むつ管内で各1人だった。
新変異株「オミクロン株」に感染した可能性がある人は新たに11人増え、全ゲノム解析に回っている感染者は計91人となった。
公表済みのクラスターでは、上十三管内の保育施設(12日公表)で、新たに関連を含めた16人の陽性が判明。感染者数の合計は関連を含めて計38人となった。
五所川原管内の県立高校(14日公表)では、クラスター本体で6人の陽性が新たに分かり、本体の感染者は計13人となった。
人口10万人当たりの1週間新規感染者数は、東奥日報試算で36.59人となり、前日から10.58ポイント上昇した。
入院者数は前日比7人増の72人。県が確保する病床数414床に対する使用率は17.4%となった。
感染者が急増している現状について、県の泉谷和彦新型コロナウイルス感染症対策監は
(1)全国的な感染の急拡大
(2)年末年始の人の移動
(3)オミクロン株への置き換わり-などが背景にある点を指摘。
「比較的若い方の感染が多く、重症もなく、中等症も少ない状況。現時点では入院が必要な方が入院できない状況ではない。
だが、このまま感染が拡大すれば重症者が増加することも懸念される。感染状況によっては、いろいろな対応を決めないといけない」と危機感を示した。
1日当たりの新規感染発表が3桁となるのは、100人の感染発表があった昨年9月2日以来となる。
(全国の傾向と同様、新規感染者は、急激に上昇しています。新規感染者数は、
1月12日・・・86人
13日・・・85人
14日・・・97人 1人死亡
15日・・143人
16日・・129人 )
●青森県は14日、宿泊代金を割り引く「県おでかけキャンペーン」の新規予約の受け付けを、15日から一時停止すると発表した。
県内で新型コロナ感染者が急増したことなどを受けた対応。
隣接する北海道、秋田、岩手両県も、青森県民からの「県民割」新規予約を一時停止する。