警察署からの思いもよらぬ電話。
たまたま、
通勤途中に、
交通事故の現場を通りかかって、
（ダーリンの）正義感と
（ダーリンの）親切心のために、
（しぶしぶ）１１９番に電話して、
救急車を呼んであげたひいちゃん。
無事救急車が到着したんで、
任務完了、ご苦労さん。
とばかり、そそくさとその場を離れ、
職場で災難話に花を咲かせていたところ、
ケーサツから電話やと！？
事故現場に、戻ってこい...と！？
いや、私、事故のおこったあとに
たまたま通りかかって救急車呼んだだけですから！
事故の様子、全っ然、わかりませんから！
超内弁慶なひいちゃんが、
か弱く力説したところで
ああ、そうですか。
こりゃまたご苦労さん。
なんちゅうことにはまいりません。
なんてこった・・・
ひいちゃんが１１９番通報しとる間に、
当の加害者はトンズラ。
っちゅうことは、状況説明できるのは
当時現場を通りかかって救護にあたった
ひいちゃんとダーリンしかおらん。
今んとこ。
いや... そこんとこ、
しっかりきっちり理解してもらえとんのか...？
目の前で電話のやりとりを聞いとった上司１号、
おっ、お呼びだしやな！
やっぱりなッ！
・・・なにが、やっぱりですか。
すんません、ちょっと...
事情も説明せん間に、
行ったんさい、行ったんさい、気ぃつけて！
くそぅ、何ニヤニヤ笑ろとんねん...。
なんだかんだ、
仕事サボれるのはちょっとうれしいけど。
事故現場に戻ったら、
パトカーが３台とおまわりさんが５、６人。
うち１人は軍人さんみたいないかついオッサン。
一通りのことを説明したら、
なるほど、分かりました！
え...？
もうおしまい？
わざわざ職場から戻ってきたのに、これだけ？
なんか、肩透かしくろたわぁ。
それじゃ、とばかり帰ろうとした瞬間、
大きな事故なんでね、
一応、調書とらせてもらいたいんで。
お忙しいところ恐縮ですが、
警察署の方までご同行願えますかね。
・・・・・
・・・・・
はああああああ～ッ！？
なんでなんでなんでそうなる！？
何ッ、この刑事ドラマみたいな展開！？
現場検証の後、署までご同行・・・
なんで、アタシ？
なぁ、なんで...？
ひいちゃんの運転するオプティ号は、
前後をパトカーにはさまれるカタチで警察署へ。
うわわ～、
今、事故でも起こしたら現行犯逮捕やがな。
いやいやいや、そんなお気楽なハナシやないで、
どうなる、ひいちゃん！？
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