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ズバり!な肌色の研究かも~☆

肌色の研究かも

今回はテクスチャ技術がダメダメなkamoの苦肉の決断・・
テクスチャなしで、人肌表現にチャレンジかも。

とりあえずグラビア雑誌のCD-ROM写真から女性の肌色
統計を取って肌色のRGB標準値を調べる事に。

統計の前提(考え方)みたいなもの

‥‥……━
・CD-ROM写真は全年齢もので撮影技術の高いものを選別

・フィルムスキャナを使っていそうな時代のにする

・屋外写真で、日中&晴天時のものに限る

・逆光の写真はさける

・化粧の影響がある顔の肌色は拾わない
‥‥……━


手順としてはCD-ROM写真をフォトショでフィルタ加工して
ハイライト部、中間調部、シャドウ部の肌色を拾っていく。
フィルタは「ノイズ(明るさの中間値)」、値は半径10pixels。
こうすると平均値がより拾いやすくなるかも。

肌色のサンプル

(1)~(3)がほぼ順光のもの。(4)~(11)は斜光or側光のもの。
屋外写真は順光って好まれないんだな~とか変なとこに関心。


肌色のRGB値
No.
ハイライト中間調シャドウ
r:236 g:220 b:208r:227 g:177 b:152r:144 g:102 b:77
r:245 g:240 b:237r:228 g:183 b:159r:112 g:87 b:65
r:254 g:241 b:232r:247 g:189 b:150r:212 g:154 b:110
r:233 g:225 b:217r:214 g:161 b:117r:124 g:98 b:68
r:243 g:238 b:231r:224 g:162 b:133r:106 g:82 b:68
r:254 g:240 b:225r:252 g:208 b:168r:148 g:85 b:37
r:251 g:224 b:202r:225 g:176 b:145r:136 g:88 b:61
r:253 g:251 b:251r:250 g:207 b:183r:154 g:72 b:24
r:249 g:243 b:246r:248 g:221 b:197r:133 g:70 b:38
10r:253 g:251 b:251r:246 g:209 b:173r:155 g:101 b:61
11r:252 g:250 b:250r:240 g:199 b:166r:137 g:89 b:64
強調部分は中間の3値。 赤色はさらにド真中の1値。


肌色の標準RGB値

ハイライト中間調シャドウ
標準値r:251 g:240 b:232r:240 g:189 b:159r:137 g:88 b:64


‥‥……━中間まとめ

この結果から読みとれる事は、シャドウ部が思ったより明るい
という事と、赤成分がかなり入ってるって事。
シャドウ部は青の2倍弱の赤みがあって、中間値の割合より
かなり多い事から、若干の赤発光が認められる。
たぶん人は不透明ではなく、赤い血肉の入った限りなく不透明
に近い半透明体って事だと思う。
当然、Shadeで赤い血肉なんて再現出来ないので「血肉を透過
する=赤く発光している」と解釈して、シャドウ部は発光設定で
調整する事とする。



肌色設定について

確定した肌色の標準値を元に、Shadeで生成したオブジェクト
のハイライト部、中間調部、シャドウ部それぞれが、標準値に
なるよう基本色(肌色)と発光色(赤色)を調整していくよ。
ここでは表面材質として肌色標準を確定させるのが狙い。


設定の前提(考え方)みたいなもの

‥‥……━
・テクスチャを使わない

・バンプマッピングを使わない

・実験に使用する光源の環境光はデフォルトの0.2

・光源はトータルでデフォルトの1.0プラマイ20%前後とする

・基本色(肌色)と発光色(赤色)だけで調整する

・レンダリング後のハイライト、シャドウ部でのRGBの割合が
 統計の近似値になるようにする
‥‥……━


色以外の基本設定はこんな感じ。
肌色球設定.jpg
この設定も紆余曲折を経た値で、主に皮膚の光り具合を
追い込んでる設定かも。
「発光色」は真っ赤。
以前はサーモンみたいな色を設定してたんだけど、それだと
シャドウの赤みが全く足りない事が判明した為の判断。


まず「肌色標準」をそのまま使用してみる。
肌色球1.jpg
案の定、かなり暗くなったかも。
測定以前の問題・・

少しずつ設定色を明るくしながら、生成後の色をひらう。
表は、左が設定値で右が生成結果かも☆
設定値
ハイライト中間調シャドウ備 考
255 192 155255 224 189223 164 13464 45 37少し明るく
255 201 169255 233 203230 178 15165 48 41更に明るく
255 201 169255 242 210 240 186 15793 70 60環境光10%up
255 201 169255 236 204240 179 150124 88 74発光色を赤に変更
255 204 171255 238 205240 182 153123 88 74再調整
255 212 178255 247 212240 189 158118 88 74 調整完了


結果、肌色標準はこんな感じになったよ。
肌色球2.jpg

肌色標準の設定RGB値
R:255 G:212 B:178



RGB値の比較

ハイライト中間調シャドウ
写真の平均値r:251 g:240 b:232r:240 g:189 b:159r:137 g:88 b:64
Shade生成値r:255 g:247 b:212r:240 g:189 b:158r:118 g:88 b:74

中間調値は完璧に合ってるかも。
シャドウ部はRGB値の割合が比較的近いので、ここで妥協。
この設定だとこれ以上赤みを増やせないし、仕方なし。
ハイライトは光源色次第なので、あまり気にしていないよ。


これをHIMEに適用してみたかも。
新-旧を比較した画像はこれ。
肌色設定比較.jpg

「OLD」・・今まで使ってきたHIMEの肌色を含む表面材質Ver.

「仮設定」・・色以外の基本設定を決めた直後の状態。

「最新☆」・・仮設定の値のまま、色+発光色を見直したもの。



ちょっと、HIMEのイメージより白すぎる気がする(--;)
顔に朱が入ってないせいもあるかも知れない。
生成してみると、顔アップは「仮設定」が自然で、引き絵だと
「最新☆」が自然になるよ。
たぶん実際の人物は顔に「仮設定」値くらいの朱が適度に
入る事で、より人っぽい生き生きした絵になるんだろう
とか思う・・。


‥‥……━結論みたいなもの

写真と全く同じ「肌色標準」を適用すると、より自然になる
と思ってたけれど、結果は生気の足りない感じに・・

やっぱテクスチャ無しで人肌再現ってのは限界があるようで、
赤みというか肌のムラみたいなものは人物の認知には必要
なものだという事が判ったかも。

ただ今回ニュートラルな肌色が確定出来たので、この肌色を
ベースにこれからも肌設定の工夫を続けたいと思う。


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