2007/05/27(日)02:10
アイ、ロボット観たかも~☆
今日テレビの土曜プレミアムでやってた「アイ、ロボット」
って映画みてたかも☆
映画観るのはひさしぶりで、おまけにSD画質だったんだけれど
映画自体が面白かったので気にならなかったよ。
SFサスペンスでテーマは機械(プログラム)で自我が発生し
うるか?って士郎正宗氏の攻殻機動隊などでもお馴染みのもの。
攻殻機動隊の英表記が「GHOST IN THE SHELL=殻の中の魂」
なんでアイ、ロボットに影響してるのかなと思ったらSF小説
のアイザック・アシモフって人の作品をモチーフにしてるって事。
魂の起源はSF好きにとって永遠のテーマなのかも知れない。
‥‥……━ちょっと映画のネタばれあり☆
アイ、ロボット観ながら攻殻機動隊のイメージが被ったんだ
けれど、どちらも高度な人工知能プログラムから自我(魂)が発生
して、自立的に行動するってとこが同じ。
ただ、アイ、ロボットはハード指向の枠を抜け切れてなくって
少しだけ違和感が残ったよ。
攻殻機動隊の場合、サイボーグ化した人間は「肉体(義体)=入れ物」
「魂(電脳)=移し替え可能なデータ」を持つロボットとの境目が
曖昧な存在として描かれていて、最後主人公(草薙素子)自身が人工
知能と自身の電脳化された魂との融合によって多様性をもつ子供に
近い存在に変質してしまう。
(この場合の人工知能とはネットの海から自然発生した自我のある
知能の事)
対してアイ、ロボットの場合は人類とは別の存在が誕生したよ~って
感じで良いのだけれど、結局アクションものらしくロボットの強さや
無機質な怖さが強調されて、ロボットって存在が本質的に人間に近い
存在になりえるかって深い部分のテーマが軽くなってる気がする。
ロボットが死を意識する場面も、俗っぽい死のイメージで語られて
いて、過去の記憶や世代交代のプロセスが無い、ましてや痛覚もない
存在に意識できるはずもない・・とか強い違和感を感じたかも。
ちなみに攻殻機動隊は肉体を持たない人形使いが、仮想的な死を体験
する事で、生まれた既存のネットワークから人外の上位ネットワーク
(死後のプロトコル?)にシフトする所で終わるかも。
(人工知能に人間的な死のプロセスが適用されたって衝撃的な場面なん
だけれど、映画の天使らしき存在はやりすぎ・・原作には無いよ~!)
なんにせよ、「アイ、ロボット」にある魂の起源についてのSF的な
考察は自分の立位置(存在)を見つめ直す意味でも大変興味深くて面白
く、ひさびさに満腹の映画だったかも(^^)
↓攻殻機動隊(原作はかなり難解・・DVD併せると理解し易いかも☆)