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Uooの三日坊主Diary

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2007.02.11
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カテゴリ:家族
おばあちゃんのお葬式から1週間過ぎました。

亡くなる時には、息子達に看取られ、お葬式も村の人たちに暖かく送り出してもらえて、
幸せな最後だったと思いますが・・・いや、思おうとしていましたが・・

病院での16日間は、彼女にとって地獄だったと思います。

1月中旬、変な咳をしていたおばあちゃんは、肺炎の疑いがあるということで、
通っていたデイの勧めで、入院しました。

そこで、痰を吸引するための管を鼻につっこまれる治療を初めて受け、
あまりのショックに、おばあちゃんはすっかり人間不信になってしまったようでした。

それまで、いつもニコニコしていたおばあちゃんが、
家族にも笑顔を向けてくれなくなり、すっかり無口になってしまいました。

その治療は、必要なものだったと思うし、
看護婦さんも、「ごめんね~ごめんね~」と言いながら、グイグイやっていました。
だから、仕方なかったことと思います・・・

入院した三日目、最初のお見舞いに言ったとき、
おばあちゃんは両手両足、ベッドに紐でしばられていました。
点滴をいやがって、あばれるというのです。
家にいたときはなんとか自分で出来た排泄も、なぜか病院では
管を通されて、おむつをはかされていました。
そのおむつを脱いでしまうというので、縛るのは仕方ない処置だと言われました。

手足を縛るのだけは何とかならないものかと、
何度も父に、病院にかけあうように言いましたが、
父には、「病院にまかせてあるのだから」の一点張りで、
抗議をするということの発想がないようでした。

Uooも、父と言い争いをしてまで、ましてや、
自分で病院に抗議するなどということは、とても出来ませんでした。
でも、「何か変だ、もっといい治療があるはずなのに」
という疑念だけがいつも心にありました。

それでも、2、3日もすれば、おばあちゃんも落ち着いて、
紐はとってもらえると思っていたのに、結局最後まで、縛られたままだったのです。
(検査のためなどに車椅子に乗せられる時は別)

16日の間、お見舞いには3回いけましたが、
幾たびにおばあちゃんは激ヤセしていきました。
最後には、本当に、ガイコツに皮がはりついているような感じ。
誰の目にも、もう長くないなと思われました。

最後にお見舞いにいった日、父が、
「昨日、退院後の流動食の講座を受けた」と言っていました。
その時点で、病院は1週間後に退院できるめどがたったと言っていたのです。
「1週間のうちに亡くなる」の間違いではないのかと思ったほど、
おばあちゃんに、退院の希望があるとは、Uooには思えませんでした。

肺炎の治療薬のおかげで、肺炎は治ったと父が言いました。
けれど、その副作用で、胃腸が悪くなっていると・・・
免疫のある患者なら大丈夫な薬だけど、おばあちゃんには悪い方向に効いたようです。

免疫があるかないかくらい、
彼女の様子を見たら医者なら分かりそうなものなのに・・・
その薬を使う以外に道は無かったの?すごく不思議でした。

3回目のお見舞いに行った水曜日、
名古屋に帰宅して仕事を終え、一息ついた夜9時直前、父からケータイに電話。
おばあちゃんの危篤の知らせでした・・・

そして次の朝、おばあちゃんは逝ってしまいました。



お葬式を終えて、この1週間、
ダンナさんや友人たちと笑っているときは忘れていても、
一人になると思い出されるのは、苦しそうなおばあちゃんの姿。
せめて、自分が見ている間だけでも、あの紐を取ってあげればよかった・・

昨日、ある方たちから、
おばあちゃんの入院していた病院の評判を聞きました。
Uooは知らなかったのです。
いわゆる「ヤブ医者」ということで悪評高い病院でした。

後悔先に立たず。
もっと早く、この情報を自分から手にいれていれば、
ひょっとしたら父にも転院という手段をとってもらえたかもしれない。
もっと勇気をもてていたら、
病院に対してきちっと抗議できていたのかも・・

人間はいつかは死ぬのだから、それは仕方ありません。
でも、彼女の最後の16日間が
あまりにも悲惨に思えて、それを何も出来ず眺めていた自分が愚かで、
おばあちゃんにただ申し訳なく・・・

今日礼拝のメッセージの中で、
「全人医療」という言葉がありました。
病気を治療するということの前に、人として生きることを大切にする医療のことです。

医療の現場の難しさについては、
Uooは何も知識がありません。
ただ、一患者の家族の一人として、大変悲しく思ったことを
つらつらと日記に書いているだけのこと。

でも、全人医療を目指す病院が一つでも増えることを
切実に願うのです。
人としての最後を、大切に扱ってくれる医療を心の底から望みます。










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Last updated  2007.02.12 01:33:41
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