2008/03/02(日)22:56
不二先輩、おめでとう♪
字数の関係で修飾も説明もあまりできません。
内容を少し削らなきゃならないのが1番くやしかったんですけど・・・
不二くんハピバテキストです。
~~2008・2・29 不二周助バースデー記念~~~
それは今日から遡る事ちょうど1週間前、部活が終わって部室で着替えていると
「えっちぜ~~ん!!」
と、桃先輩が←こんな顔して話しかけてきた。
(げっ、絶対なんかろくでもないこと考えてる!)
そう思った俺は急いで着替え終えると
「お疲れっす」
そう言って帽子を深く被り直し、早くその場を立ち去ろうとしたが、
「お、おい待て、越前!俺、いい事思いついちゃったから!!!」
と、この笑顔のまま俺は首根っこを捕まられて、いつものファーストフードの店まで拉致られてしまった。
そして桃先輩は特大のハンバーガー2つをぺロっとたいらげると、珍しくおごってくれたポンタグレープを飲んでる俺に向って、
「なあ、越前、2月29日って何の日か知ってるか?」
と聞いてきた。
「さあ、知らないっスよ」
そう答えると
「実は・・・不二先輩の誕生日なんだぜ」
「へー、そうなんっすか」
「それでさ、俺、不二先輩にプレゼントしようと思ってよ・・・
なにせいつも、めっ・ちゃ・く・ちゃ・お世話になってるし・・・なぁ越前」
(やべ、絶対関わりたくない;;;;;)
「悪いけど桃先輩、俺、今日親に用があるから早く帰って来いって言われてるんで・・・」
「あれ、ポンタ飲んだのは誰のおかげだったかな・・・」
「ううう・・・」
それで結局そのプレゼントの全貌を聞かされるはめになってしまった。
それは・・・例によってとんでもなくくだらないものだった。
「まずな、俺がパソコンで不二先輩にラブレターを書く・・・おい、引くな!これからが本題だから・・・そうだな、ま、2年の女子って設定でいいな、うん。メールでもいいんだけど不二先輩のアドレス知ってるのはおかしいだろ?本当は直筆がいいんだけど俺やお前の字じゃバレバレだしな」
「ラブレターの内容は・・・私はずっと不二先輩の事が好きでした2月29日のお誕生日に是非会ってプレゼントをお渡ししたいと思います放課後4時にファミリーレストラン○○○に来て下さいよしっ!こんなんでいいな・・・これを不二先輩の下駄箱に入れておくっと。ニヒヒヒ」
こっちがドン引きしてるのもお構いなしにそこまで一気にマシンガンのように説明された。
「でも不二先輩が来なかったらどうするんですか?」
そう俺がふと思って尋ねたら、
「おう!そこだよ、そこ。だからな、いいか、私は不二裕太くんとも知り合いですって書いとくんだよ。裕太大好きな不二先輩なら絶対食いつくって」
「はあ、そうっスかね」
まあ、どうでもいいんだけど・・・
そして次の日
「えちぜ~~~ん」
1限の終わった休み時間にわざわざ俺の教室まできて例のラブレターを見せられた。
それは桃先輩が妹から分捕ったという可愛いピンクの封筒だった。
「よ~~し、これから3年の下駄箱までいくぞ!!!」
「え~~~、1人で行って来てくださいよ」
「いいからお前も来い!」
そんなこんなで桃先輩が6組の「不二」と書かれた下駄箱にラブレターを入れるのに立ち会わされてしまった。
そしてその日の放課後、不二先輩がそれを鞄にしまったところまで桃先輩は部活に遅れてまで確認してきたらしいけど、さすがにそこまで付き合えとは言われなかった・・・やれやれ
そして、今日、2月29日・・・
俺と桃先輩はなぜか用事があることになっていて部活は休みになっていた。こんなことのためにまったく~~
そして3時40分、待ち合わせのファミレスに到着。
「何か頼まなきゃならねーな・・・あ、不二先輩におごってもらえると思うから越前、パフェ頼まねーか」
「え、だって不二先輩をだますんでしょ。どうしておごってくれんっすか?」
「いや、これ」
そういって桃先輩が取り出したのはデジカメだった。
「これで不二先輩と俺の2ショットを越前が撮るんだ」
「えええええ」
「その写真とこのラブレター・・・もう1通、印刷してきた。これを3年の先輩達に知られたくなかったらここおごってくださいって言うからよ」
「なんか脅迫みたいじゃないっすか」
「いや~、不二先輩なら笑って許してくれるって」
「そうかな~」
うまくいくのか甚だ不安だったけど・・・パフェの誘惑に負けて俺と桃先輩は1番高いパフェを頼んだ。
桃先輩の計画はこうだ。
桃先輩は偶然店に入ってきた不二先輩をみつけ、自分の席に誘う。
不二先輩は段々キョロ、キョロあたりを見回して落ち着かなくなる。
そして4時20分になったら俺がおもむろにデジカメを持って登場。
だ、そうだ。
「よし、じゃ、俺、あっちの席に移るから」
そう言って桃先輩は自分のパフェを持って、うまくこちら側は見えにくい席に移動した。
そして3時57分
本当に不二先輩が現れたのだった!!
「不二先輩じゃないですかーーー!良かったらここに来ていっしょに座りませんか!!」
桃先輩のわざとらしい大声に俺は吹き出しそうになりながら、恐る恐る声のする席を振り返ってみた。
すると、なんとなくいつもよりオシャレに見える不二先輩が
「やあ!桃じゃないか。・・・じゃ、・・・そうさせてもらうか・・な」
と言いながら俺には背を向けて座るのが見えた。
「奇遇ですね~、不二先輩」
相変わらず不自然にでかい声で話す桃先輩。
「桃こそどうしたんだい?今はクラブをやってる時間だよね」
と、不二先輩が至極もっともな疑問を口にする。
「いや、ま、その・・・た、たまにはいいじゃないっすか~~~~~。あ、これマムシには内緒でお願いしますよ」
「そっか・・・ま、僕はもう引退してるわけだから何も言う権利はないし安心しなよ。
君たちの学年もいろいろありそうだからね。ま、たまにはこんな息抜きもいいんじゃない・・・フフフ」
なんだ、あっさり納得しちゃったよ。
「ところで不二先輩はどうしたんですか・・・やけにおめかししちゃってませんか」
「あ、今日ね、女の子と待ち合わせしてるんだよ」
れれ、なんかかなりストレートに告白しちゃってるじゃん。
「え、そそ、そうなんですか!!!すいません」
「え、なんで桃が謝るの?」
「い、いや・・・引き止めちゃったりしてすいません・・・と思って・・・」
あちゃ~~~完全に桃先輩オロオロしちゃってるよ。
ま、こうもはっきりと言われちゃうと計算狂っちゃうよね。
「桃の食べてるパフェ、おいしそうだね。その子ももう来ると思うから同じの頼んでおこうかな。ねえ桃、女の子でパフェが嫌いな子なんていないよね」
「へ・・・あ、そ、そうですね」
不二先輩、初めて会う子なのにパフェをおごっちゃうんだ!すげー、太っ腹
あ、でもまてよ・・・俺たちの分はどうなるの?
不二先輩、笑って許してくれんのか、これ、本当に・・・・桃先輩!!!!
あわてて目配せしたけど思いっきりこっちを見るなって顔してるし!
「桃、どうしたの?」
「い、いや・・・なんでもないっス」
ウェイトレスにパフェを注文し終わってそう桃先輩に問いかける不二先輩。
どんな顔してるか想像つきすぎる~~~。
「あ、あの・・・不二先輩、女の子ってどんな子なんですか?」
「どんな子って・・・あ、中2だから桃と同い年だね」
「へ~~、そうなんっスか」
「裕太とも知り合いなんだ」
「へ~~~、そうなんスか」
あ、やっぱり桃先輩が書いた手紙の子だ・・・当たり前なんだけどホッとしちゃったよ。
「あ、ごめん、桃。今、何時かな」
「えっと・・・・4時15分ですね」
あと5分、あと5分・・・へへ・・桃先輩もきっとそう思ってるよね。
俺はニヤニヤしながら帽子を深めに被り直す。
「もう来てもいいころなんだけど・・・・」
段々キョロキョロして落ち着かない不二先輩。
よし、もうちょっと!!!!
「あ、来た!!!!」
ええええええええええええええええええええ
「不二さん、遅れてすいません。あ、桃城くんこんにちは。遅れてごめんなさい」
「たちばないもうと~~~~~~~!!!!」
「杏ちゃん、わざわざ来てもらってごめんね。あ、ちょうどパフェも来たしよかったらこれ食べて」
「え、いいんですか、ありがとうございます」
「じゃ、桃、あとはよろしくね」
「へ」
「だって君が杏ちゃんに何か大切な話があるからって呼び出したんじゃないか」
「ええええええええええええ」
「え、だって、最初、不二さんからお兄ちゃんに電話があって、最後私に変わって、桃城くんが私に大切な話があるから今日の4時10分にここに来るようにって言われたんだけど・・・」
「ひえ~~~~、今日の事、橘さんも知ってるの?」
はあ~~~~~、、、、、、やられた・・・・・
さすが不二先輩だ、脱帽
あとは・・・・不二先輩が帰ったらそっと帰ればいいや。
パフェ代は・・・・え、、、、とりあえず俺が2人分払わなきゃなんないってこと、これ???・・・まったく、桃せんぱぁ~~い・・・あとで絶対おごらせてやるっ
「あれ、そこにいるのは越前じゃない」
ドキっ!!!!!
見つかっちゃ仕方ない・・・オズオズと立ち上がる俺。
「ダメだな~。クラブをさぼっちゃ・・・手塚が知ったら油断せずに・・・って言われちゃうよ」
「す、すいません」
「じゃ、自分のテーブルの伝票持ってこっちにおいでよ」
「は、はい」
あわてて荷物をかき集め、そろそろと不二先輩の元に行く俺。
「あれ、越前、いいデジカメ持ってるじゃん。じゃ、桃と杏ちゃん撮ってあげるよ。はい1+1は?」
「にぃ」カシャ
「じゃないっスよ!、ちょっと不二先輩」
「このデジカメ、うちのパソコンで現像してあげるから預かっておくよ。あ、あとこれ払っておいてね、桃。パフェ3個分・・・よっぽど僕も頼もうかと思ったけど・・・僕は生憎甘いものが嫌いだから・・・良かったね、桃」
怖い、怖いっすよ、不二先輩!!!!!
「じゃ、行こうか、越前」
「はい」
「おい、越前、お前も帰るのかよ」
情けない顔してこっちを見る桃先輩。明らかに帰らないでくれってオーラが出てる。
あああ、でもここからは自分の身の安全の方が大切だ!第一自業自得なんだよ、桃先輩の!!!
「だって・・・桃先輩は橘さんの妹に話があるんでしょ」
「えちぜん~~~~」
「フフフ・・・その通り。僕等お邪魔虫みたいだからね。さ、帰ろう」
「じゃ」
後ろ髪を断ち切る思いでそのまま俺は不二先輩の後ろについていった。
そして不二先輩は1度も振り返ることもしゃべりかけてくることもなくずんずん歩いて行く。
正直怖いんだけど・・・・
そして店の外に出て、ようやくいつものあの笑顔で振り返りながら俺にひとことこう言った。
「まだまだだね、越前」
「うっ!!」
「僕に勝つのはまだ早いよ」
「・・・・・」
「いや、テニスの事だよ、当然ね」
にこやかに俺にそう笑いかける不二先輩。
「うぃ~~~~っす」
俺はそう言って伏せ目がちに帽子を被り直すと、ニヤニヤ笑いが中々止まらなかった。
(end)
~~~~~
なんか設定がもうグダグダですが・・・
しかもハピバっぽくなくて・・・・ごめんね、不二