2011/07/15(金)17:36
鈴木先生
今期も色々おもしろいドラマが目白押しで、ドラマ大好きな私は毎日忙しく過ごしているのですが・・・
実は、4~6月期にテレビ東京で放送されていた、長谷川博己さん主演の『鈴木先生』というドラマが私的にめちゃくちゃ大ヒットしていました。
毎回、毎回、ものすごいお話で
たとえば中2の男子と小4の女の子に深い関係があったりとか
中3の先輩はいつもやりたがるけど痛いだけとか
生でやっちゃったとか
処女にこだわるとか、それがひどいとか
いや、どれもものすごく真面目な話なんです。
真面目なドラマだけに、いや、その、ただただ毎回びっくりしてたというか
で。私が今回言いたいのはこのドラマの中のこんなエピソードの話です。
これはやや番外編な話なのですが。
それはまだ鈴木先生が新人教師の時代。
今と同様、鈴木先生は問題のある生徒に振り回される日々を送っていた。
当時、鈴木先生のクラスには丸山という何の問題のない女子生徒がいた。
班の他の問題児が掃除をさぼっても・・・丸山さんは1人でも掃除をさぼらずに黙々とやる子だった。
では丸山さんは掃除をさぼりたいと思った事はなかったのか。
そんな事はないのです。
皆さぼって自分以外は誰も掃除をしない。
そんな惨めな状況になっても、まだ掃除をさぼれないでいる自分が本当はすごく嫌だった。
誰かが背中を押してくれれば・・・
丸山さんはそう思った。
そして最後にその背中を押してくれたのは・・・バケツの水に映った自分。
もう、(掃除をやめて)帰ろう。
丸山さんがそう決心した瞬間!
そこに現れたのは、丸山さんがそんな悲痛な決意をしたなんて夢にも思っていない鈴木先生だった!!
鈴木先生は言います。
仕方ないな~、丸山、こういう時は職員室にいいつけに来ていいんだぞ
じゃ、さっさと(掃除を)終わらせちゃおうか!
・・・・・はい。
このできごとから丸山さんは、悟りを開いてしまったかのように優等生として過ごしたのでした。
そして・・・このことを、高校生の時に突然死してしまった丸山さんのお母さんにもらった日記のコピーで鈴木先生は知ったのだった。
当時を振り返り鈴木先生は、
今の中学は問題のある生徒に教師は振り回されて、丸山さんのような『問題のない子の摩耗』によって支えられているんだ。
と言うのでした。
これは、私が別所で書いた感想なのですが・・・
私のこの感想を読んで、アホらしい、勝手に人の犠牲になって我慢したって言って摩耗するって何よ!そんな事思うならとっととサボればいいじゃない、って感想を持った人がいるみたいなんですが。
うん、それもひとつの捉え方だし、むしろ合理的な考え方かもしれないね。
でも、私はこの『摩耗』という現象を少年野球の親のあり方にすっごく感じるのです。
子どもに少年野球をやらせるということは・・・
実は親にもすっごく覚悟がいるのが現状なんです。
でも当然、毎週、毎週、手伝いにいけないとか試合を見に来ない親もいるわけですよ。
それは仕事があったり、もちろんいろんな状況があるのですが・・・
仕方ないのでそれができる親が、本当に摩耗しながらフォローしてるのが現状なんです
だからすごく人間関係が恐ろしいものになっていく
せっかく子どもが野球を純粋にやりたい
と思っていても・・・
かなりの家庭で親が反対して野球ができないって子どもがめっちゃいるのが現状なんです
『鈴木先生』からなんだかかなり斜め方向に話がいってしまったけど
本当にこんな考えさせられる事がいっぱいあったドラマでした~。
でも毎回毎回疲れたので、今期のドラマではもっと気楽に楽しみたいと思います