上昇気流に乗って

2009/03/22(日)21:12

ただの物語・断片2

ただの物語(18)

先日のドラゴン生態学と同じ時に出てきた話。 こちらが本当は先でした。 まあ、でも本当にさらっと流してくださいね!! ****** 「エル・フィン!」  呼ばれてオレは振り返った。  校舎の方からオレに向かって幼馴染が駆けてきた。  赤いふわふわ巻き毛をあごの下できれいに揃えて、青緑色の目をした彼女は相変わらずキラキラと輝いて見えた。  この幼馴染は昔から魂が光り輝いていて、それがそのまま外見に出たような子だったが、最近はさらにその力がましたようだった。 「エル・フィンは結局、専門分野は何にしたの?」  彼女はおれに並ぶと興味深々に訪ねた。 「オレ?惑星生育学だけど?」 「惑星生育学?」  不思議そうに彼女はオレを見た。 「なに?」 「意外だった。エル・フィンのことだから、てっきりエネルギー生命体育成学の方だと思ったのに…」  オレは逆になぜ彼女がそんな風に思ったのかが不思議だった。 「ほら、ドラゴン好きでしょ?だからよりそちらの方に行くのかと思って…」 「ああ、そういうことね。 確かにドラゴンは好きだけど、そういう方面での適性は無いからね。より適性に合う方を選択しただけ」 「ふーん…」  彼女はどこか不満げだった。  だが自分にはわかっていた。  エネルギー生命体を育てる適性は無いということをいやというほど。 「で、*****はどうしたの?」 「私?私はエネルギー調整学にしたよ」 「うん、向いていると思う」  実際に彼女ほどエネルギーを易々と扱うものを見たことがなかった。  でも彼女の場合、人間や地域というよりもっと大きなエネルギーを扱うことになる予感がしていた。 「よお、エル・フィン。担任が探していたぞ。  お前まだ来月からの***の実習に行く日程を出してないんだって?おかげで調整が出来ないって泣いてたぞ」  別の級友に声をかけられて、オレは(しまった)と思った。  とりあえずの日程は組んであるから、後は提出して微調整を受けるだけになっていた。   でも実際にあまり行く気にはなれなかった。  まだ出会うには当分かかる気がしていたから。    でも取り合えずに日程を出さなきゃいけないんのも分かっていた。 「じゃあ、また」  幼馴染に挨拶して、俺は教員棟を目指した。 ****** この話の過程であの授業がかぶって出てきたんですね~。 ちなみに幼馴染の彼女はあくまで幼馴染です。 名前もちゃんとありました。 熱が下がったら忘れました☆ ま、今まだ書くな!ということでしょうね。 他に授業の「***」つーのは今の概念で当てはまるのがちょっとわかんなかったので、とりあえず伏字。 強いて言うなら「パートナーのドラゴンを見つけるためにお見合いに行こう」になるのかな? (本当にそれでいいのかもちょっと不明) まあ、本当に勝手にできた「お話」ですので突っ込みはナシでお願いします。

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