ぺんき塗りかえ　～ぺんき塗りたて Ver.2

今日の夜のお散歩での事。

お散歩も終盤になり、出かける時にはまだ明るかった空も、
薄暗くなってきていました。
狭い道から国道へ出ようと角に差し掛かった時、
前方に怪しいおじいさんが…。
白いシャツは赤っぽい色で汚れ、よたよた歩いていて今にも倒れそうです。
あまりの怪しさに、わんこが吠え付いてはいけないと思い、
その角で、おじいさんが歩いてくるのをやり過ごす事にしました。
遠目で見た時は、周りが薄暗いのもあって、
血液の汚れかと思ったシャツの汚れも、
近くで見るとワインでもこぼしたような感じで、
そんなに濃い赤ではなかったので、ちょっとほっとしながら待ちました。

早く行ってくれないかな…という私の思いを余所に、
おじいさんは立ち止まり、うちの犬になにやら愛想をふり始めました。
しゃべりはロレツが回っていず、酔っ払いだと思いました。
特に危な気な物も手にしていないようだし、いつまでもそこから動かないので、
意を決して横を通り過ぎようと私が前進すると、
なんとそのおじいさんは後ずさり、歩道から車道へ落ちて、
そこでコロンとひっくり返ってしまったのです！

そこには押しボタン信号があり、丁度車は赤信号で停止していました。
更にその場所はバス停のため、歩道が狭くなっている分車道は広く、
幸いにバスもいず、バス停車位置には車がいなかった為、
停車中の車に届かない位置に仰向けになりました。

目の前でおじいさんに転倒され、私は放っていくわけにもいかず、
おじいさんに近づこうとしましたが、
わんこもおじいさんめがけて車道へ飛び出そうとするし、
それを抑えながらなのでなかなか近寄れません。

そこでふと目を上げると、なんと信号待ちをしている対向車の先頭車両は、
救急車ではありませんか！
思わず救急車に手を振ってみたところ、丁度信号が変わると同時に、
救急車は短くサイレンを鳴らし、警告しながら右折してきてくれました。
そして救急隊員が降りてきて、おじいさんを無事保護してくれました。

救急隊員に色々問いかけられてるおじいさんは、
まともに答える事ができないようだでしたが、
大変だなぁと思いつつも後は救急隊員にお任せして、
私はその場を立ち去りました。
それにしても、偶然目の前に救急車がいて、本当に良かったっ！！
なんだか最近、救急車付いてる気がします…（笑