そらさんに捧ぐ
台風も通り過ぎて、相変わらずの残暑ですねそろそろ暑さに疲れてきましたちょっと長すぎます今日は少し個人的な話をしようと思います今朝、20年来の親友の死を知りました3か月前に、ステージⅣの食道がんで緩和ケアを選んだと報告があったばかりでした覚悟はしていたけれど、あまりにも早すぎる訃報に言葉を失っています実際に亡くなったのは半月以上前とのことでそんな長い間知らなかったこともショックで、お別れやお礼を言えなかったことが心残りですLINEでのやりとりはほとんど途切れていましたがFacebookで「いいね」とか押してたので、まだ心配ないと思ってました昨日Facebookを確認したら8月17日で「いいね」が止まっていたのでLINEで状況を確認したらご家族からメールがあったのです亡くなる当日までFacebookしてたんですね彼、そらさんと出会ったのはネットのチャットルームでしたアルコール依存症の部屋でそらさんは正真正銘のアルコール依存症でそれを自力で見事に克服して、さらに断酒を継続するために日々努力していましたその部屋で気の合った何人かとオフ会なんかもしてチャットルームがなくなってからも、メールやLINEでやりとりを続けてましたこの4月にも久しぶりに二人で会ったばかりだったんです今から考えれば本当に会っていてよかったと思いますその時は歳相応に弱ってはいたものの、食欲もあり元気でしたがすでに病魔に侵されていたのでしょうね出会った頃は私も鬱で引きこもっていましたがその後社会復帰して何とかこれまでやってこれたのはそらさんの存在の大きさもありました生き辛さを抱える者同士、わかりあえるところも多く他人に受け入れられづらい私の数少ない理解者の一人だったと思います特にここ数年は職場の人間関係がキツくて愚痴ばかり聞かせてしまったなあ一方的な愚痴を責めることなく黙って聞いてくれましたもちろん、時に慰めや励ましもそらさん自身は仕事を定年退職した後断酒を続けながら資格を取って障害者の支援をしたりと本当に見上げた人でした頭が下がります私は生まれながらか後天的なのかはわからないけど、感情が非常に希薄で原家族が死んで何も感じないような人間ですが(部分的には非常に感情的かつ情動的)そらさんから病気の告白を受けた時は、初めてと言えるほどショックでした他人からの(存在)承認欲求に飢えている私にとっては、本当にかけがえのない存在だったからもう何気ない世間話や愚痴も言えないんだなあそんな日々に慣れる努力をしないといけない病気の告白をしてくれた時にこれから残された時間をどう生きるかが大事だと言っていたけど本当に短い間で納得のいく日々を送れただろうか夢見ていた石垣島への移住は叶わなかったけどいつか私も訪れてみたいと思う不器用で生きベタで変人の私を受け入れてくれて本当にありがとう体や心の苦しみから解放され、安らかな境地にあられることを心から願っていますそしてこれからも、私や共通の友人たちを見守っていてくださいそしていつかあの世でもまた会えることを楽しみにしています4月に二人で訪れた南房の海はきれいでしたね長くなってすいませんでした不思議なことに、今朝も普通にわがままタイムを始めようとしたモリナガ君に「今日は勘弁して」と言ったら、すんなりと引き下がっていったんです以降大人しく寝ていますおりこうさん