お願い、私のお墓の前で どうか涙を流さないで下さい
わたしは そこにはいないのです
わたしは 眠ってなんかいないのです
いつものようにあなたのそばにいるのですから
ほら 今はもう世界中に吹く
千の風となって空を渡っています。
サワサワと囁く 花吹雪の春風となって寄りそうでしょう
キラキラと輝く ダイヤモンドダストの雪となって訪れるでしょう
サンサンと照る 麦畑の日の光となって駆けおりるでしょう
シトシトと降る 静かな秋の雨となって語りかけるでしょう
朝 静けさの中であなたが目覚めるとき
灯心草をくわえて飛び立つ鳥を見つけるでしょう
夜 暗やみの中でひとり眠りにつくとき
満天の星の一つとなり あなたを見守るでしょう
私は風となり 陽の光となって
あなたの行くてを はてしなく照らしていくでしょう
どうかお墓の前で泣かないでください
私はそこにはいないのです
いつもあなたのそば いるのですから・・・
今はいない 私からあなたへ贈るメッセージ...
作者不詳のこの詩に出合った時 涙がとめどなく溢れ頬を伝った。
この 「あとへ残された人へ」 は あなたからのメッセージのように響いてきます。
あなたは清らかに輝き 日月よりも明るく隅々を照らしてくれています。
わたし達のいのちは その光の恵みにあずかっているのです…
悲しみの涙から、安らぎの涙とかわっていくのです。
冷たい風が吹いても 暗い闇のなかに居ても、
残された、わたし達の行くてを照らしてくれているに違いないのです。