ずっとずっと心に秘めてた話
サトコはバイオリン弾き盛岡白百合~山形大学音楽科卒今仙台でバイオリン弾きですが……ずっとずっと心に秘めてたという話を聞きました。サトコが白百合の高校生だった時修学旅行で広島に行きました。その後、みんなで千羽鶴を送ろう、ということになりサトコのおじいちゃんも一生懸命毎日ツルを折ってくれたんだって。いよいよ学校に持って行こうと思っておじいちゃんの折ってくれた、たっくさんのツルを見たら…なんと全部が新聞に入って来るチラシを真四角に切って折ったものだったんだって。高校生だったサトコはそれを手に持って学校まで行ったんだけど皆のきれいな折り紙のツルを見たらチラシの折り鶴は袋から出せなくなって、持って帰ってしまったんだって。その後、高校生活それから浪人生活から大学生活4年間そして仙台に移ってバイオリンの先生アパートも転々としました。だけどおじいちゃんの折ってくれた折り鶴も荷物の中にずっと入れたまま捨てる事は絶対に出来なかったって。サトコの心の片隅でずっとずっと生き続けたおじいちゃんの折り鶴。折ってくれたおじいちゃんも亡くなり10年近く持ち続けた折り鶴。やっと広島の原爆記念碑に届ける事ができたんだって…「おじいちゃん、ごめんなさい。 やっと持って来れたよ………」サトコにきっときっといいことがおきますように。