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Ureのミラクルな毎日

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2008.12.01
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『魂のお掃除させていただきます』…1 からお読みください(^^)

 
 そして盛岡の保護庭園として、屋敷はあやうく解体をまぬがれたのでした。
 不思議なことは山ほどあったといいます。

「入口の隣の部屋には紫色の着物を着た、まるで平安時代のような女の人が座っていることもありました。また『おばあさんの部屋』と呼んでいる奥の座敷には年取ったお方が座っていらして、何か力を貸してほしいと頼んでいるようでした。この部屋は夏のお盆のころでも寒い気がしましたよ」と、西郷さんはごくあたりまえのように言います。

「阿部浩様の奥様は龍さんといって、大正天皇に書を教えられたほどの有名女流書家でした。わたしはいつもお屋敷内では声をかけながら働きました。

『お掃除させていただきます』と。本当の知識もないけれど、自分なりのやり方で供養もさせていただきました」と語り、お屋敷はまさに一点のスキもなく、どこをとって見ても彼女の心つくしが美しく生きています。

「この屋敷は贅をつくしていながら謎が多いのです。まず、お座敷の壁は真っ黒だったというし、長押(鴨居の上に長く横に渡す材木)の大木を見て驚かない人はいません。二十メートル以上はあろうかと思えるほどの秋田杉一本造りです。何処からどうやって運んで来たのでしょう。そしてこれらの黒壁はあの頃の密談の内容もつぶさに知っているんですよ」

「これよ! この龍がいつもわたしの枕元に!」

 西郷和子さんは盛岡の生まれだですが、若い頃は東京でインテリアコーディネイターとしても活躍していました。素材は自然そのものを取り入れたかった彼女です。東京では木の枝一本でも、どんぐり一個でもお金を出して買うことに、どうしても空しさを感じて盛岡に帰って来たのでした。

 このお屋敷は素晴らしい樹木、自然の草花に囲まれています。
春の草花、夏の緑、秋の紅葉、枯れ葉、木の実と、彼女がコーディネイトに必要なものは何でも自然が与えてくれるのです。
彼女は遊びの名人です。彼女の手によると虫食いの穴のあいた葉っぱでも和菓子に添えられて、愛しくしみじみと美しい…





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Last updated  2008.12.06 08:37:30
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