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最近の製品の寿命は大変短く、投資をするにも自社だけではなかなか費用をまかなえない(=投資の回収が出来ない)ということが増えてきたようです。また、世界中を市場とした場合だと生産能力も問題になってきます。生産能力は当然大きいほうがいいのですが、かといって売れないと困る…そういうリスクを軽減したいというのも企業の意図するところです。
今までですとメモリーチップが日本企業数社の共同出資で設立されたということがありました。韓国や台湾製のメモリーチップが安価だったため、日本のメーカーのもつ価格競争力では対抗しきれないということが理由でした。そこで、数社が共同出資することで生産力を集中し、更なるコスト低減を図ろうという目的でした。 今回は大型液晶パネルということで非常にびっくりしているのですが、その理由は商品の特色として差が出るだろう物であるからです。液晶パネルというのは、映りの具合や色の発色などで製品の性質が変わるわけですが、液晶パネルが同じになるとそれが同じになるんではないか…と思ったりするわけです。 もしかすると発色なんかという部分は液晶パネル自体というよりもそこにのっかっている基盤によるもののほうが大きいのかもしれません…。もしくは、今では色の違いを気にしなくて良いほどに性能差が縮まったか…。 日本のメーカーでもシャープは相変わらず自社のみで生産設備を抱え込んでいますが、これはシャープが「液晶のシャープ」と称するほどに液晶に対しての強みを持っているからにほかなりません。今回の共同生産を検討する三社は、液晶についてはそれほど独自性を持っていない、ということも逆に言えるかもしれません。 いずれにせよ、これで価格競争力を強めることが出来るようになり、世界でもっと日本のメーカーの製品が使われることになるといいなぁ。 関連記事 asahi.com: 日立・松下・東芝が大型テレビ液晶パネルの共同生産検討 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年08月08日 06時49分13秒
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