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2004年08月09日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
「おやじくさい」というイメージの定着した企業が集まって、若年層をターゲットとする製品群を提供していこう、と異例の試みがなされた「WiLL」ブランド。それは、Willというブランドで全てをコーディネートできるようにという目的がありました。そうすることで、メーカー名が最前に表れることがないので、思い切った製品を世に送り出すことが出来る、という考えだったようです。

実際にWiLLブランドで出した製品というのは、大半がWillでのトータルコーディネートということで変わった製品ではありませんでしたが、ごく一部の製品は…良くも悪くも…個性的なものでした。

その筆頭として挙げられるのが「WiLL Vi」です。コンセプトが「かぼちゃの馬車」というのは…買うのにはかなりの勇気がいるようで、あまり走っているのを見かけない始末。実際には後方視界が悪かったりと、車としての面ではそれほどいいものではなかったかな、というのが個人的な印象でした。その後もステルス戦闘機をイメージしたという「WiLL VS」を投入しましたが…やっぱりそれほど売れなかったようです。

正直なところ、ここら辺は話題性という面ではすごい効果がありましたが、商品としての魅力があるかと問われたら「?」といわざるを得ないと思われます。もっとも、トヨタの狙いはそこにあったようですが…。

もともと、異業種間でブランドを立ち上げること自体が滅多にないことなので、そこで売るからには奇抜なものを提供しよう、そしてそれがどういう結果につながるかを蓄積して今後の販売戦略に生かそう…ということだそうで。

このような異業種間で統一したブランドの商品を開発・販売するという試みは、足並みがそろわないという点において非常に難しいことだと思われます。それは、各社にいろんな思惑があり「ブランドでトータルコーディネートが出来る」という面があったり「従来の自社ブランドでは出せないような商品を販売できる」という面があったり…そうするとなかなか統一した意思にはなりにくいわけです。

そういった面も「成功とはいえなかった」という各社のコメントにつながっているのではないでしょうか。

もっとも、自社だけでもそういう足並みがそろわないなんてことはざらにあるわけで、異業種間でそれをやる、というチャレンジ精神は非常にいいことだと思われます。

これを元に、各社とも今後の製品開発・販売戦略に生かして若者向けの製品を作っていっていただきたいですね。

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最終更新日  2004年08月10日 20時19分37秒
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