2006年5月末
キムヨナ選手、IMGコリア(IM)と2010年末までマネージメント契約を結ぶ。
※IMGコリアは世界最大のスポーツエージェントであるIMGの子会社。IMGには浅田真央、ゴルフのタイガー・ウッズ、テニス選手マリア・シャラポワら世界的なスポーツスターたちが所属している。
2007年4月
IMが韓国のIBスポーツ(電通系)より提示された「共同マネジメント」案を拒否。
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キムヨナの母親の朴ミヒさんがIMに一方的に契約の解除を要請。 理由「世界的な選手に成長したキムヨナがそれに相応する待遇をしてもらえなかった。 ライバルの日本の浅田真央選手は広告モデル料として年間40億ウォン近い収入を得ている点を勘案すると、キムヨナの成長潜在力や商品価値も非常に大きいはず。IMG側の支援が不誠実」
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IMは朴ミヒさんおよびIBスポーツ代表と会い再交渉を行うも決裂。 ↓↓↓
2007年4月25日
キムヨナ選手、IBスポーツと「バンクーバー冬期オリンピックが開かれる2010年4月末まで3年の間の広告とスポンサー、ライセンシング、出版、インターネットコンテンツなどすべての事業部門で独占的な地位を付与する」マネージメント契約を結ぶ。 【韓国スポーツニュース】<フィギュア>キム・ヨナ、IBスポーツと3年契約
IMは法的対応に乗り出す。
「前週に、キムヨナの母親の朴ミヒさんが一方的に契約の解除を要請してきた。両者の合意なしに解除の通報をして、他の業者と契約したのは二重契約である」
IBスポーツの反論
「民法第689条1項によると、代理人(エージェント)委任契約はいつでも解約することができる」
「キムヨナの母親が先週、契約の解除を通報しているので、IMGコリアの二重契約の主張は成り立たない」
【東亞日報】フィギュアの金妍児、前のマネージメント社と法的争い
2007年11月18日
IMは「IBスポーツがキム選手に接近し、二重エージェント契約を結んだために損害を受けたとして、20億ウォン(約2億4100万円)の損害賠償を求める訴訟」をソウル中央地裁に提訴。
2008年5月30日
ソウル中央地裁により原告棄却判決。IM敗訴
判決理由「被告(IBスポーツ)がキム・ヨナ選手と積極的に共謀したり、キム選手を欺きあるいは脅迫して契約を締結したとは判断し難い」 【中央日報】スケートのキム・ヨナ、専属契約紛争は韓国側の勝ち
これはIMGが怒って当然でしょうね……。
移籍するなら、円満にやらないと。
契約を破棄する以上、違約金を払うのは仕方のないことですが、結局キムヨナ選手側はそれを支払わずに済んだようですね。
しかし、韓国で韓国企業を相手に訴訟を起こしても負けるに決まっているというか……。
訴えるならIBスポーツではなく、キムヨナ自身にすべきだったとは思いますが、「フィギュアスケート界の至宝」であるキムヨナ選手は傷をつけたくないという配慮だったのでしょうね。
二重契約、オリンピック憲章違反、パクリ
どれもこれも『やってはいけないこと』だけど、何でもアリと言うか……こうしたところの感覚に弱いのかな……。
ちなみに世界で一番メジャーなアイスショーを主催するのがIMGだそうです。
ここまでやってしまったら、「アイスショーにお呼ばれ」は無理でしょうね。
韓国でキムヨナメインでやるか、第二の母国カナダにお呼ばれするか。
多分、韓国はフィギュアスケートファンはあまりいなくて、日本を打ち負かした「国民の英雄」人気が高いだけだと思うので、引退したキムヨナへの興味は薄れてしまうのではないかと。
オリンピック金メダル獲得後には日本進出……なんていう話も出ていましたが、今となってはCMに起用するスポンサーがいるかどうか。
逆にイメージが下がりそうです。
4月でIBスポーツとの3年契約も切れることですし、今後はどうなるのでしょうね……。
契約更新は決まっているのでしょうか??