カテゴリ:カテゴリ未分類
昨日の近畿地方はすごい雪でした。(よそもかもしれませんけど)
演奏に行っていた為、三弦(三味線)を持っていました。 この楽器は湿気に弱いのです。胴と呼ばれるお腹の部分は動物の皮がぴんと張られて おり、これが限界まで伸びた状態で、薄さ、張りが綺麗に張られていると、素晴らし い音がでる訳です。 ですから湿気てしまったらいったん皮が緩み、次に乾く時に又ひっぱられて乾きに偏 りができ、ぱんっと破れてしまうのです。うまく張られていればいるほど破れやすい という事です。 ぴんぴんに張られているので、手元で破れてしまった時は今まで聞いた事の無い音が しました。あまり手元で破れることはないらしくこの音を聞く自体が珍しい事だそう です。 表と裏、両面楽器屋さんに張ってもらって、5万円以上。もっとしますけどまあ、そ んなものです。皮にはピンきりがあるので一概には言えませんが。 という事なので、雨や雪は厳禁。 頑丈なケースにいれ、その上にカバーをつけているので普通なら入る訳ないわ、と思 う湿気も楽器には神経質になります。 ほんの2、3分の先が師匠のお宅ですが、雪の舞う中ダッシュです。 こんな時に限って、すごい降るんですね、普段は「おまえは犬か」といわれる程の大 好きな雪が「今はやめてー」と思いながら、自宅に到着。2,3分ですので何ってな かったですが、すごいびびりました。 正直、私のいっちょうら三味線はだいぶん長く変えていないので皮が緩みまくってま す。故 先代師匠には「皮はやぶれたからって変えるんと違います」と怒られまし た。でもやっぱりやぶれたからって変えるようにしてしまいます。 この雪の舞にあって破れたらあきらめもつくかもしれませんね。確かに最近音が悪 い。 前は舞台に出る時に幕開け前に少しならしただけで、二代目の師匠が「今の誰の音? すごいいい音」と言ってくださいました。 今は私の三弦はもう歌いたくないそうです 笑 雪の舞に会って破れたら、次は雪が降り積もるようなしっとりいい音を聞かせてくれ るかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.03.14 17:31:51
コメント(0) | コメントを書く |
|