うささん通信

2006/11/26(日)21:33

「うらない」by銀色夏生

読書(46)

銀色夏生のおしゃべり本第4弾、「うらない」についての日記をまだ書いていなかったので、簡単にご紹介しますね。 うらない おしゃべり本の第2弾「タトゥーへの旅」が、最後にエイジくんと占い師さんのところに行く場面で終わっているのですが、銀ちゃんのあとがきにこう書いてあったのを覚えているでしょうか? 「あまりにもインパクトが強すぎて『俺のタトゥーなんか、どっか行っちゃいましたね』って。たしかに。なので、占い編に入れました。」 というわけで、かなり期待度高し だった「うらない」ですが、まずページを開けると、銀ちゃんの写真と、占い師「ミラ」さんの写真が載っています。この銀ちゃんの写真が、かんちゃんにそっくりなんですよ もちろん、親子だから似ているのは当たり前なんだけれど、パッと見た瞬間、「あっ、かんちゃんっぽい」って、思ったんです。さて、どうでしょうか ミラさんは、タロットカードがメインで、エネルギーリーディング、アカシックレコードリーディング、算命学などを組み合わせてリーディングを行っている占い師さんです。彼女は、「Fairy Light ミラ」というブログを持っていらっしゃるので、ご興味のあるかたはどうぞ。 私が思うに、「占い」っていうのは、自分がこうだと思っている事を再確認する作業なのではないかな。つまり、「占い師」さんとのおしゃべりというよりは、「自分」とのおしゃべりだと思うんですよ。そういう意味で、この「うらない」は、銀色夏生ファンにとっては、銀ちゃんの内面がよく分かる、読み応え十分の中身が濃い本だと思います。 最初に「去年からの私の流れ」ということで、「つれづれ」をやめるに至った気持ちのこととか、「メール交換」のトラブったこととか、おしゃべり本を出すことになったきっかけなどが語られています。また、おしゃべり本の後に詩の本を3冊書きたい、なんていうことも語られているのですが、実は、その詩集の第1弾「やがて今も忘れ去られる」が、11月25日に発売されています。(こちらについては、後日アップしますね) やがて今も忘れ去られる 冒頭で紹介した、エイジくんの占いの場面が、かなり面白い。いきなり、ミラさんに「霊媒体質」だと指摘され、納得するエイジくん。また、他人の意識を拾ってしまうので、人ごみのなかにいると、船酔いならぬ「人酔い」するという指摘にも納得しています。なかなか眠れないのも、人の意識が絶えず感じられるのが原因なんだとか。タロットカードを使わなくても、エネルギー的なことはその人をみるとすぐに分かっちゃうんだそうです。 さて、このミラさんっていうのが、言葉遣いも独特で、すごく濃いキャラの占い師なんですよ。なので、この本を好きになるか嫌いになるかは、彼女のキャラが受け入れられるか受け入れられないかにかかってくると思います。それも含めて、今回の本は突っ込みどころもあるし、ふむふむって思うところもあるし、読み手によって、いろいろな感想が出てくるのではないでしょうか。 最後にあとがきにある銀ちゃんの言葉を紹介します。 「うらないのおもしろさは、占い師といっしょに、1本のローソクを持って、真っ暗な森の中を探検するようなおもしろさです。(中略)即興のジャズセッションみたいなものです。そんなふうに、自分の心の中という森を探検していく旅。占い師は、そんな旅のツアーガイドです。」 「うらない」を読むと、銀ちゃんの「心の森の探検ツアー」に、私達もちょっとだけ参加した気分になりますよ 人気blogランキングへ

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