Great Adventure 日記

2009/04/27(月)12:58

おめでとう

着物の話(66)

私の好きな歌舞伎役者さんは吉右衛門さんと勘太郎くんである。 勘太郎君がこのたび、結婚することになり、うれしい気持ちである。 基本的に私は好きなミュージシャンとか俳優さんとか芸人さんとかサッカー選手が結婚すると1週間くらいは落ち込む体質である。 思い込みの激しい性格なので「出会うことさえできていれば、私が結婚できたのに!」と勝手に思って、勝手に失恋の痛手を背負い、1週間くらいでなんとか立ち直るというパターンを繰り返している。 しかし、歌舞伎役者さんに限ってはこういう気持ちにならない。 私のような者は梨園の妻にはなれそうもないと思うからか(笑) 勘太郎君の結婚の話は「よかったねー。幸せになって、これからも精進してすばらしい役者さんに成長してね」と思うのである。 記者会見のときに前田愛ちゃんが勘太郎君のお母様が結納のときに着たという着物を着ていた。ピンクの綸子地で華やかかつかわいらしくてとてもいいお着物だ。 義母からお嫁さんにこうして着物が渡っていくのだなーと思うといいものだと思う。 私が着物を着るようになって、実母の数の少ない着物は早々に「もらうね!」と言ってあっさりとうちにもってきた。 義母は実母以上に着物を持っていて、実母より私の体型と似ているので着付け教室に行くために1枚借りたことがある。 自分で着物を買ったので返しにいったときに「もう、私には派手だし、自分ではもう着られないからusakoroomちゃんにあげたいのはやまやまなんだけど、着物はまだ自分の手元においておきたいの。ごめんね。」と言われた。 物のない時代を経て、やっと自分で着物を買えるようになって、一つ一つの着物や帯に思い出があって、着られないとしてもそれを手元においておきたいという気持ちは痛いほどわかる。 いつか義母の着物や帯が私の手元にやってきたら大切にしようと思うが、それまでは着られることはないにしても義母の手元にあることで着物や帯が義母の精神的な役に立つのならそれはそれでいいと思う。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る