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一日ひとつ明日のために

一日ひとつ明日のために

マインドワンダリング

想像力を身につける方法は?

東大生など学力優秀な人は、情報分析や問題解決能力は備わっているけれど、統合設計や問題提起の能力が足りない。
未来に向けて独自の開発や投資の計画案を提案し、周りを巻き込んで最初の一歩を踏み出す人材が必要。

仮説生成能力が必要。
真実にいきなり近づくような直感により、対象物に対して独自の仮説を立てる。
芸術デザイナーは独創的な試行を繰り返し、感度を磨いている。デザイナーは、模倣ではなく、独自の視点が常に必要とされる。

脳は混沌とした状態(マインドワンダリング)で創造力を発揮して、新しいことを発想する。
違和感を起点にいろいろなことを思い浮かべて思考対象を検討するので、脳は混沌としたモヤモヤ状態になる。ぼっーと瞑想して低出力でアレコレと思い浮かべる状態。低出力とは、眠るのとは違う。眠るのは出力がない状態。また、集中して何かをしているときは出力が高い状態。

低出力の状態のときとは、具体的には、トイレや風呂、布団の中、食事中、酒場などどうでもいい場所。

思いついたことは、メモが必要。すぐに忘れる。

雑念を捨てて思考に集中した状態(他説、知識を入力して内容を理解する)から、違和感を拾って思考を展開する(自説を出力して内容を発表する)。そのマインドワンダリング(モヤモヤ)状態で、街に出て感度を高めて違和感を拾う。思い着いたことをノートに記す。

会社には、短期的な成果を出す人と長期的な成果を出す人が必要。
会社には短期的な成果を出す人は必要。短期的な成果を出す人は既存のビジネスの中で成果を上げるのがうまい人。会社には長期的な視野を持ち、新規ビジネスモデルを開拓する人も必要。

会社で自説を提案しても、5割が却下、4割が保留、1割だけ採用、というくらいの比率で結果が出るのが普通。

アイデアの出し方。
・従来のプロセスの前後を逆にする
・プロセスに第3の物質を加える
・1つのプロセスを機能分離させる
という思考演算。
アイデアマンは、常にアイデアを考えていてストックしておく。場面に応じてアイデアを出す。場面ごとにその場で一からアイデアを考えているのではない。

自分の中にある知識と知識をうまく結び付けて、創造的なアイデアが生まれる。
似たような知識を結び付けても新規性のあるアイデアにはならないし、突拍子もない知識の結び付け方では必ずしも価値のあるアイデアにはなるとは限らない。

妄想、気づき、発見、思いつき、違和感をノートに書きとめる。3日に1つでも良いので書きとめることを習慣づけする。

マインドワンダリング状態→自説の形成(ストックしておく)→ビジネスシーンで答えを提示→知識を入力(ビジネスでの成功体験を演繹帰納する、本を読む)→マインドワンダリング状態
マインドワンダリング状態にはキッカケの収集が必要

自説を考えるためにはキッカケが必要。
キッカケとは、
物を描く、本を読む、人に会う、事を計る、旅に出る、運を占う

・物を描く
じっくりと対象物を見て特徴(何が美しいのか)を考える。
・本を読む
本に書かれた内容受けて、自分の意見を考える。
・人に会う
人の話を聞いて、反論、批評、共感をして自分の意見を考える。
・事を計る
予定を立てる。昼食は何を食べる、週末は何をして過ごす、夏休みはどこに行くなど。
・旅に出る
自身が未開の地は知らないことだらけ。違和感の感度を高める。
・運を占う
勝負や賭け事に負けた時に原因を分析する。

街に出よう。
面白いことを探すには、日常生活からちょっと離れて何か別のことを試みることが大事。

”つい、うっかり”のミスを防ぐには、雑念を捨てた一点集中が大事。
”まさか”のミスを防ぐには、違和感を拾い集めて広域に考えを展開する。

自説形成には5つの基盤が必要。
5つの基盤とは、
1.感性基盤=「ピンとくる」機能。ある情報に接した時に感じる違和感、面白さ、驚き、怒りなどの感情。
2.価値観基盤=倫理観、ビジネス感覚、理論、哲学など
3.情報基盤=必要な情報を集めて統合する
4.手法基盤=構想を実現させるために、他者に訴え、納得させて協力を引き出す
5.経験基盤=過去の知見を引き出して活用する。挫折に負けずに、構想の仮設立証やトライアンドエラーを粘り強く繰り返す。

基盤のトレーニング法
1.感性基盤
観察力を身につける。
ステップ1>ありのままに見る。既成概念にとらわれずにありのままに見る。
ステップ2>意識して拾い上げた情報をきちんと認識する。無意識に捨てている情報を再認識する。「リンゴの模様は赤だけではなく、白い斑点がついている」など。
ステップ3>認識した情報と過去に記憶した情報を意識して比較する。「リンゴの斑点をミカンの気孔と比較する」
2.価値観基盤
社会的な事象に対して、個人として、意見や捉え方を持つ。そのために、特定の事象に接したときに、個人として、意見や捉え方を内的に模索しながらさまようプロセスが必要。
自分の中にある価値観に気づき、引き出す、というのが目標
3.情報基盤
新しい情報に反応し、すでに知り得ていた情報と連鎖させ、アイデアを浮かび上がらせる。
新しい情報と結びつく既存の情報の範囲は、
・以前にあった類似の現象と結びつく時間軸の先にある範囲ex.今の第三次AIブームと第二次AIブーム
・他の分野での類似現象と結びつく、分野横断的類似性の軸の先にある範囲ex.電機業界の国際競争力低迷と過去の鉄鋼業界の国際競争力低迷
・他の技術などでみられた、一般的技術発展の軸の先にある範囲ex.次世代マイクロチップと、遺伝子解分析技術。どちらもナノテク分析技術と高度なシミュレーション技術が支えている。

まずは、特定の情報に反応することから始める。上記の3つの軸を意識してつながりを見出す。

4.手法基盤
企画書作成の4ステップ
ステップ1>共感:新しい事業をどのように進めるか、なぜそのように考えたのかを顧客と共感する。
ステップ2>期待感:専門的な切り口や斬新な構想を提示して、顧客の期待に応える。
ステップ3>納得感:顧客が前向きになったところで「これならできるな」と思わせる現実的なプロセスを示す。
ステップ4>信頼感:顧客が「一緒にやっていこう」と思うような信頼感を引き出す。

5.経験基盤
ポジティブ思考で、自身の経験を棚卸して、自分の長所や逆境からの再生経験を思い起こす。
フロー状態やマインドフルネスをイメージする。
フロー状態=我を忘れて時間を忘れて集中する。注意力が十分にコントロールされている
マインドフルネス=意図的に今この瞬間に価値判断をすることなく注意を向ける

マインドワンダリング状態での脳内では、
多数の記憶にアクセスし、関連情報を引き出している。
独自の発想には、普段の生活ではなかなか関係づけられない情報を組み合わせていくプロセスが必要。

MBAのカリキュラムの中心は、過去の事例分析に基づく議論や検討。
ビジネス現場で必要なのは、目の前の問題をその場ですぐに解決するアイデアと行動力。

表面的なニーズ調査から偉大なヒット商品が生まれることはまれ。
新しいニーズと新しい技術が組み合わさった時に、画期的で独創的な商品が生まれる。
例えば、i-tunes。
ジョブズが考えたオンライン音楽サービス(=新しいニーズ)と、東芝の1.8インチHDD(新しい技術)の組み合わせ。
大量の音楽を持ち運びできる時代になった。

自説が創造に結び付く型
1.ニーズ型=顧客のニーズに対して、ストックしておいた自説を提示。
2.シーズ型=自説をアピールして顧客に採用してもらう。
3.交渉補正型=顧客のニーズに対して、近い自説を提示して、顧客と交渉しつつ自説を修正する。

成功した人の言葉
・本田宗一郎「失敗と成功は裏腹になっている。皆、失敗を恐れるから成功のチャンスも少ない」
・松下幸之助「やってみなはれ」=最後の責任は取るから、任せるぞ
・稲森和夫「本当に正しいと思う判断を行い、持てる能力を発揮し、常に情熱を傾ける」

脳の機能を高めるトレーニング
1.社会の動きを定点観測
2.ストーリーを作り続ける
3.現場に出続けること
4.体を鍛えること
5.向上心

~「創造力を鍛える マインドワンダリング-モヤモヤから価値を生み出す」


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