2014/07/24(木)11:23
大いなる沈黙へ
初めて岩波ホールへ行ってきました。
こういう単館物をやってくれる映画館は
うちの近所にはないからねぇ。。。
この映画、2005年製作とのこと。
10年近くたって、ようやく日本で公開なのね。
でも。。。
こんなに待ってでも
公開する価値のある映画でした!!
では感想を
いつものように
あらすじの後に文字色反転で書いていますので
読みたい方のみ、
左クリックでどうぞ~。
【あらすじ】
カトリック教会の中でもとりわけ厳格な戒律で有名なグランド・シャルトルーズ修道院で、
日々の務めに励む男子修道士たちの姿を追ったドキュメンタリー。
人里離れた場所で自給自足の生活を送りながら毎日祈りをささげ、
質素な生活の中で生涯を過ごす修道士たちの日常をカメラが捉える。
メガホンを取るのは、ドイツ出身のフィリップ・グルーニング。
構想から実に21年を経て実現した、中世から変わらぬ修道院のありのままの映像が心を揺さぶる。
(シネマトゥデイ より)
うしぃ。の勝手にオススメ度: (3つ星中)
音楽なし、ナレーションなし、照明なし。
そして
169分という長時間のドキュメンタリー。
見始めた時は
あまりにも静かで(始まって10分くらいで寝息が聞こえてきた(笑))
ストーリーもあるわけではないので
3時間近くも大丈夫かなぁ。と思ったのですが
映し出される映像を見ているうちに
いつの間にか引き込まれていました。
何だろう、この感覚。
グランド・シャルトルーズ修道院は
とても厳格とのことだったけど
見ているときは、正直、厳しさとか感じなかった。
後から知ったのですが、
ここは1日に沈黙を守る時間帯がたくさんあり
1日の大半を1人で過ごすとのこと。(祈りとか自習とかおつとめとか)
この、一日中、静寂の中で己と向き合って過ごすということが
結構大変なのか。
厳格さを映像から感じなかったのは
修道士の方々が悟りの境地に達していて
穏やかだったからなのかもしれない。
もともとレクイエムとか好きなのもあるけれど
BGMがないのもあって
時折出てきた聖歌がとても美しく感じた。
映像もフェルメールを思い起こさせるような
光の使い方と構図でうっとり。
個人的にちょっとツボだったのが
最後、雪山で修道士さん達が遊んでるシーン。
隠しカメラっぽく撮ってる感じが
何か「くすっ」と可笑しかったです。
ドキュメンタリー映画って
あんまり見たことなかったけど
これは。。。すごい。
私の文章では上手く伝わらないのがもどかしいけれど
とっても良質な作品でした。
映画終わってランチした後
さぼうるへ。
私、無知なので知らなかったのですけど
有名な喫茶店なのですね。
日本ぽいような南国のような不思議なお店でした。
私はカフェオレ。
美味しかった♪