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September 15, 2017
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テーマ:PA
カテゴリ:音楽機材
PA機材の一覧にはしばしばDIと言う表記が見受けられます.
D.I.とはDirect Injection Boxの略称で意味もそのまま機器へダイレクト(直接)にインジェクション(投入)する為のボックス(箱)になります.

ダイレクトボックスが必要なケースを例に挙げると以下の通りです.
(イ) ハイインピーダンス機器をローインピーダンス機器に接続する場合

(ロ)バランス接続にてアナログロング配線を実施する場合

ダイレクトボックスの役割は主にこの2つのケースになります.
バンドの演奏等が含まれる場合は往々に(イ)のケース(例えばピックアップにて音を拾うエレキベースやセミアコ等1MΩ以上等のハイインピーダンス機器を直接ミキサー等600Ω受けのローインピーダンス機器に接続するケース)が多いわけですが,ライブハウスやホールまたアリーナ等,”配線長が長いケース”でもダイレクトボックスは使われます.

インピーダンスと言う観点だけで考えるとDJ機材や鍵盤楽器等のように2~5kΩ程度のさほどマイクインピーダンスと差がない機器を接続する場合,ミキサーに直接つないでも問題はありません.
電気的にはこのくらいの差でしたら,出し側が多少高いくらいですので減衰器(PAD)で-10~-20dB程度,出力を下げるのみで対応できます.

では,何故そのケースでもダイレクトボックスを用いるのかと言う疑問が出てくるかと思います.
そこで必要となる技術が(ロ)のアンバランス接続をバランス接続にてロング配線すると言うものになります.

一般的なオーディオ機器や楽器は,本来シグナルとその信号の基準値を決めているグランドの2配線で音声が伝送されています.
ですが,この伝送方式ですと単純なアナログ配線ですので伝送路が長くなれば長くなるほど外来ノイズに弱くなります.
アナログの音声配線では基本的に5~7m位が限界と言っても過言ではありません(条件により良くも悪くも変化します)

このロング配線の外来ノイズ影響に対抗する為に用いられる技術の一つが"バランス接続"なのです.
通常のアナログ配線伝送ではシグナルとグランドによって成り立つのに対してバランス配線ではホット(正相),コールド(逆相),グランドの3ラインで接続する事になります.

バランスにて受ける事が出来るミキサー等の機器では,このホットとコールドの2信号体制による伝送手段で仮にホットまたはコールドの信号へノイズが混入することがあるとしても,バランス信号をアンバランスに返還する際に左右対称的なホット/コールドの関係が崩れた片側にしかない信号は無視されるため,アンバランスの信号に比べ極めてノイズに強い伝送が可能となります.
ライブハウス等も当然,ミキサーのあるコントロールシステムからステージまでがケーブル長にして数十メートルになる事もしばしばありますので,内線はバランス化されているものが使われているのです.
即席のライブ会場等で使われるマルチケーブルも内線はバランス化されているんですね.

尚,このバランス配線では機器同士で3ライン全てがホット:ホット,コールド:コールド,グランド:グランドの関係が一致していなければなりません.
巷ではXLRコネクタをモノラルフォンに変換したりRCAに変換するケーブルも販売されていますが,上記関係が崩れてしまうため耐ノイズ仕様にならずコネクタの形状こそは維持できているように見えますが,バランス接続はできていない事になりますので注意が必要です.
ですので,バランス化する場合はダイレクトボックスが必要ということになるのです.

ちなみに,ご理解いただくことが出来ると『ダイレクトボックスと機器間はアンバランスのケーブルですが大丈夫なのか?』と言う質問を受けます.
仰る通りで,ここが注意点の一つでもあります.
バランス変換に用いているダイレクトボックスまでは,どうしてもアンバランス接続になってしまいます.
故に,この部分だけはノイズに弱い仕様になりますので,ダイレクトボックスまでの距離は可能な限り短く保つ事が重要と言う事になるんですね.


この他,ダイレクトボックスの種類には複数あるといったお話もできますが長くなりますので,その辺りはまた別の機会にお話しできればと思います.

以上,『簡単!ダイレクトボックスの基礎』でした.






最終更新日  September 15, 2017 09:06:32 AM
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