カテゴリ:我が家の胃袋事情
昔むかし、お湯を注ぐとラーメンが出来る
インスタントラーメンは画期的な食品だった。 日曜日のお昼は麺というのが私の子供の頃の習慣で、 毎週日曜日のお昼は蕎麦だったり、うどんだったり そしてラーメンだったり。 ウチの母はさすがにどんぶりにお湯を注いで 食べると言うことはせずに、鍋にお湯を沸かして 人数分のラーメンを作ってくれたが。 何を隠そう、 その頃は白黒TVにちゃんと布がかけてあったし 冷蔵庫はワンドアで、製氷室があったし、 お風呂は、薪やコークスで沸かしたし、 洗濯機は脱水が無くて、ローラーの間に洗濯物を挟んで ハンドルを回すとぺったんこになった洗濯物が出てくる。 それを、2段になった物干し竿に干すのだが、 上の段に竿を移すときはサスマタのようになった棒で、 竿を持ち上げて干すのです。 お豆腐を買いに行くときはお鍋を持って お豆腐やさんに行き、水の中からすくって貰う。 買い物籠を下げた買い物風景は当たり前。 あ~~、「3丁目の夕日」そのものの時代に、 あのインスタントラーメンこそ、画期的で短時間に 誰でも調理できる優れモノだったわけです。 ウチでは常に箱買いでストックしてあった。 ウチの母、更に工夫して、かのラーメンで 焼き蕎麦まで作ってくれた。 野菜をいため、お湯を足して、ラーメンをいれ、 煮ながら味を調える。 ソースをちょっと足すと、美味しい焼き蕎麦の出来上がり。 焼けるとポンっとパンが飛び出すトースターで焼いた、 今のように甘くない食パンにマーガリンをたっぷり塗って この焼きソバを挟んで食べるのは実に美味しい。 幼い頃の思い出はインスタントラーメンとともにある。 それは、両親がまだ仲が良かった頃の 幸せな記憶なのかも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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